4月の総選挙の直前、政府が緊急公開した「中国寧波の柳京レストランの集団脱北」と関連し、レストラン支配人のH氏が従業員たちに「マレーシアに店を移す」と騙したと、脱北の隊列から離脱して北朝鮮に戻った従業員たちが、日本テレビ(NTV)とのインタビューで話した。彼女らは「国情院のチーム長」が運転してきたバスに乗って13人が脱出したと証言しており、柳京レストランの中国人出資者は「支配人が1年以上前から韓国側と接触していたようだ」と主張した。
日本テレビは29日夜、「北朝鮮レストランの”集団脱北”に疑問の声」特集で、平壌(ピョンヤン)に戻った柳京レストランの女性従業員3人とのインタビュー内容を報道した。ある従業員は「4月5日の午後1時過ぎ、食堂の裏に小型バスが停車した。支配人がバスに乗るように指示した。支配人は車を運転してきた人を『国情院のチーム長』と呼んだ」と話した。これは、従業員らの意思と関係なく、支配人が国情院職員と脱出を協議し、資金の支援・経路の指導などの協力を受けたというハンギョレの報道を裏付けるものだ。柳京レストランの中国人出資者は、同放送で「(H氏が)1年以上前から韓国側と接触していたようだ」と話した。彼は「支配人H氏はギャンブルに負けて、店の出資金を使ってしまった。我々は彼に現金120万元(約1800万円)を渡していた。1年以上前から亡命の兆候があった」と伝えた。H氏は従業員などに渡す賃金の名目で120万元を柳京レストランから受け取っており、昨年まで3年間働いていた吉林省延吉の北朝鮮レストランで従業員たちと一緒に黒竜江省に逃げて、中国公安に逮捕されたこともあった。H氏の脱出の動機は莫大な借金のためと推定されている。
韓国語原文入力:2016-09-30 20:32