検察は、高校の同級生の事業家から1500万ウォンを受け取った疑惑が提起されたキム・ヒョンジュン部長検事に対する監察を公式の捜査に転換した。
9日、最高検察庁特別監察チームはキム部長検事を出国禁止にし、同部長検事に対する金融口座追跡のための押収捜索令状や通信事実確認資料照会許可を受け、キム部長検事の金銭取引と通話記録を調査していると明らかにした。検察がキム部長検事を相手に口座追跡などに乗り出したことは、強制捜査への転換を意味する。
キム部長検事は、高校の同級生である事業家のキム某被告(拘束)から2月と3月に1500万ウォン(約140万円)を受け取り、繰り返し酒席接待を受けた疑いをかけられている。またキム被告が詐欺・横領の容疑で告訴された事件で、自分がキム被告から1500万ウォンを受け取った事実が検察の捜査対象に含まれると、該当捜査を担当したソウル西部地検の検事らに会い捜査のもみ消しを試みたという疑いもかけられている。キム部長検事はまた、キム被告に検察の捜査に備えて携帯電話などの証拠物をなくすように指示し、司法研修院の同期が幹部としている議政府(ウィジョンブ)地検高陽(コヤン)支庁に告訴が行われるように助言するなど、捜査を妨害した疑いも提起された。
特別監察チームは、キム被告の60億ウォン台の詐欺・横領容疑に対するソウル西部地検の捜査で確保したキム被告らの口座内訳と、当事者が提出した釈明資料、陳述記録などを検討している。キム被告のカード使用明細など、カネの支出時期やキム部長検事と夕食のアポイントを取った日程などを比較する作業も進めている。
検察はこの日、ソウル西部地検が担当しているキム被告の詐欺・横領事件に対する捜査も西部地検刑事4部(部長キム・ヒョンソン)から刑事5部(部長キム・ドギュン)に再配置したと明らかにした。西部地検の関係者は「捜査を担当したパク某検事がキム部長検事と会った事実などが分かり、捜査を務めるのに不適切と考え再配置した」と話した。
チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2016-09-09 22:30