原文入力:2009-07-30午前12:30:13
検察, 三星SDS 破棄控訴審で“損害額50億越え”
イ前会長“あらゆることは私の責任”…来月14日宣告
ソン・ギョンファ記者,キム・ミョンジン記者
←イ・ゴンヒ前三星グループ会長が29日午後、サムソンSDS新株引受権付き社債(BW)安値発行事件破棄控訴審結審公判に出席するためソウル,瑞草区,瑞草洞,ソウル高等法院に入っている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr
サムソンSDS新株引受権付き社債(BW)安値発行事件で起訴されたイ・ゴンヒ(67)元三星会長に破棄控訴審で懲役6年が求刑された。破棄控訴審の判断は三星の経営権不法世襲論議に対する事実上最後の司法的判断になると見られ宣告結果が注目される。
チョ・ジュンヌン特別検事は29日ソウル高裁刑事4部(裁判長 キム・チャンソク)審理で開かれた結審公判で、イ前会長に懲役6年,罰金3000億ウォンを求刑した。チョ特検はイ・ハクス(63)前副会長とキム・インジュ(51)前社長に各役4年,キム・ホンギ(62)前SDS代表とパク・チュウォン(55)前SDS経営支援室長には各懲役3年を求刑した。
←サムソンSDS新株引受権付き社債安値発行事件に対する裁判所別判断
チョ特検は「大法院で再算定しろとしたサムソンSDSの新株引受権付き社債価格を正常取り引きで形成された当時の市価である株当り5万5000ウォンで計算すれば総損害額は1539億ウォン」として「市価をどんな方式で計算しようが損害額が50億ウォンを越え、控訴時効が満了したという1審の判断は誤ったもの」と明らかにした。
破棄控訴審裁判所は新株引受権付き社債安値発行が背任行為という大法院の破棄差し戻し趣旨により背任額を再算定し、来月14日宣告公判を開くことにした。先立ってソウル中央地裁はイ前会長の行為が背任であることはその通りだが、背任額が50億ウォン未満であるため控訴時効(7年)が過ぎたという理由で免訴判決し、控訴審は無罪を宣告した。イ前会長は今回背任額が50億ウォン以上と判断されれば有罪を宣告されることになり、脱税と証券取引法違反の部分が合わされた刑量が賦課される。
9ヶ月ぶりに法廷に立ったイ前会長は最終陳述で「永らく心配をかけて非常に申し訳ないと考え、責任は全て私にあるので他の人らには容赦してもらえれば感謝する」と明らかにした。先立って彼は法廷に出てきて心情を尋ねる記者らに「皆さんが私の立場になればどうか」と言い返した。
チョ・ヘソプ弁護士は最終弁論で「司法機関の評価が継続変化したことは、評価者の主観により判断が変わる可能性があることを如実に示している。特検が主張する当時の市価も客観的交換価値が反映された正常判断とは見られない」と主張した。彼はまた「三星が数十万ヶの働き口を創り出し国家ブランドを世界的に高めた点」を参酌して欲しいと強調した。
経済改革連帯副所長のキム・ヨンヒ弁護士は「実取り引き事例があればその価格を基準としなければならないというのが大法院判例」として「1998年7月から翌年12月までになされた2572回の取り引きは市価と認定するに十分な客観的な事例」と話した。
ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/368515.html 訳J.S