登録 : 2016.08.11 23:27 修正 : 2016.08.12 08:53

訪韓したジェームズ・シリング局長 
異例の公開インタビュー 
韓国国防部の要請で 
「米MD連動」問題を払拭する意図

米国のミサイル防衛戦略を総括する米国防総省ミサイル防衛局(MDA)のジェームズ・シリング局長が11日午前、ソウル龍山区の合同参謀本部で記者会見をするため会見場に入っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 米国のミサイル防衛(MD)戦略を総括する米国防総省ミサイル防衛局(MDA)のジェームズ・シリング局長(海軍中将)は11日、「韓国に配備されるTHAAD(<サード>高高度防衛ミサイル)のレーダー情報は、韓米同盟に限定して共有されるもので、広範囲な米国MDシステムとは共有されない」と明らかにした。

 シリング局長はこの日午前、ソウル龍山の合同参謀本部(合参)で国防部担当記者団に「(慶尚北道星州(ソンジュ)に配備されるTHAADが米国MDの頭脳に当たる)米軍の指揮統制・戦闘管理(C2BMC)と連動して広範囲に使われるというのは全く事実でない。ミサイル防衛局で発展させて米戦闘司令部で使う全世界的MDシステムには含まれない」と繰り返し強調した。米国政府の責任ある当局者が「在韓米軍のTHAADは米国のMD網とは連動しない」と実名で公開的に発言したのは今回が初めてだ。

 シリング局長のこうした発言は、朴槿恵(パククネ)政権の度重なる公開否定にもかかわらず、「在韓米軍のTHAAD」が米国のMD網と連動して運営されるだろうという野党議員や専門家の指摘を意識したものと見られる。実際、在韓米軍司令部の関係者は「韓国国防部の要請により(シリング局長が)皆さんの質問に答えることになった」と話した。シリング局長の異例の公開インタビューが「在韓米軍THAADの米MD連動」問題を鎮めるための政務的判断により行われたことがわかる。

「THAAD迎撃試験、13回で100%成功」
「北朝鮮の核・ミサイル威嚇がなくなれば撤収?」質問には回答避ける
「中国を狙ったものではない」とする一方で技術的には探知可能と言及

 ただし、シリング局長は「韓国のTHAADは(北朝鮮の核ミサイル迎撃が目的の)終末モードであり、中国を狙ったものではない」としながらも「純粋に物理的な(material)側面で言えば、短期間に(中国地域をレーダーで探知できる前方配置モードに)切り替えることは可能だ」と話した。さらに「韓国の防衛が目的ならば、北朝鮮の核・ミサイル威嚇がなくなれば韓国からの撤収が可能なのか」という質問に、「(当初のインタビュー主題である技術的側面から外れるとして)答えられる部分ではない」と回答を避けた。朴槿恵政権は「北朝鮮の核・ミサイル威嚇がなくなれば、韓国THAADも必要なくなるだろう」と繰り返し明らかにした。こうした事情を考慮する時、シリング局長のインタビューを契機に関連論議が弱まる可能性は少ないと見られる。

 これに先立って、正義党のキム・ジョンデ議員は7月19日、国会の「THAAD配備に関する緊急懸案質問」で、2015年の米国議会傘下の会計監査局(GAO)によるMD関連報告書と2017年米国政府予算案資料を根拠に「星州に配備される在韓米軍THAADは、2025年までにバージョン1.0から(米国の)すべてのミサイル防衛資産と連動するバージョン2.0へのアップグレードが完了する予定だ。そうなれば在韓米軍THAADは(米国が運用するMDシステムの)端末に過ぎなくなる」と暴露している。

 シリング局長は「THAADは13回にわたる迎撃試験ですべて成功しており、成功率100%」として「13回中の6回は憂慮される威嚇と類似の状況、短距離・準中距離に関連した試験であったし、来年には中距離ミサイル迎撃試験を実施する予定」と話した。北朝鮮のスカッド(射程距離300~1000キロメートル)とノドン(同1300キロメートル)ミサイルの迎撃能力は立証されており、ムスダン(同3500~4000キロメートル)ミサイルの迎撃能力は来年から検証するという話だ。

 シリング局長は、合参の高位関係者とビンセント・ブルックス在韓米軍司令官に会った後、この日午後に出国した。在韓米軍司令部は「シリング局長の訪韓は、米太平洋軍司令部のすべての作戦地域に対する定例歴訪の一環」と話した。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-08-11 22:03
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/756334.html 訳J.S(1947字)

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