原文入力:2009-07-28午前07:15:14
一斉試験の成績上げようと 学校 補充授業競争
無理強い授業にインターネット・カフェに行き出席チェックだけする学生も
チョン・ミニョン記者
←去る24日午後、仁川S中学校の生徒たちが補充授業を終えて校門を出ている。この学校は夏休み中に2週間ほとんどすべての学生たちが参加する‘強制補充授業’をしている。
[現場]強制補充授業に笑みを失った生徒たち
去る24日朝8時30分、仁川S中学校正門の前.
制服を着た生徒たちが列をつくって教室に足を速めた。‘公式的には’去る15日に夏休みに入ったが生徒たちの顔には夏休みの余裕は見られなかった。終業式をした後、この学校の生徒たちが享受した休みは日曜日を除けばただの3日間だった。20日の月曜日から1~3学年のほとんどすべての生徒たちが参加する‘強制補充授業’が始まったためだ。生徒たちは2週間にわたって朝9時から昼12時10分まで学期中と同じように先生から国語・英語・数学・社会・科学など5科目の授業を受ける。
補充授業は受益者負担が原則なので希望する生徒たちの申請を受けつけて行わなければならないが、事実上‘強制’と違わないと生徒たちは口をそろえる。学校の前で会った3学年キム・某君は「補充授業を受けないといったところ担任の先生が両親に電話をかけ無条件に受けなければならないと言ってやむを得ず学校に出てくることになった」として「同じクラスの友達らの半分以上が嫌だったが、結局申請をしなかった友人は殆どいない」と話した。
S中が休みにも全学年を対象に強制補充授業を行うのは、昨年10年ぶりに復活した全国単位学業達成度評価(一斉試験)の影響が大きい。2学年のイ・某君は「担任の先生が‘昨年一斉試験で仁川地域の成績がとても良くなく全員補充授業をする’と言った」として「来る10月に行う試験でまた成績が良くなければ冬休みにも学校に出てこなければならないという話も聞いた」と話した。この学校のキム・某教師は「私たちの学校だけでなく、近隣D中,B中なども似た形態の夏休み補充授業を行っている」として「今年2月初めて一斉試験成績が公開された後、教育庁が成績を上げるのに躍起になっているため」と伝えた。
仁川は昨年の一斉試験の結果、英語‘普通学力以上’比率が小学生は77%,高校生は60%に留まり、全国16市・道内で各々14位と13位を記録するなど大部分の科目で下位圏に留まった。教育科学技術部が成績を公開した直後、仁川市教育庁は学業達成度向上実績が良くない学校長は成果給を削減し、人事上の不利益を与えるという内容の‘学力伸張方案’を発表した。
S中校長は「補充授業を申請しないと言った生徒たちを説得したことは事実」として「他の学校もみな勉強をさせているのに、私たちだけがさせなければ私達の子供たちだけが遅れてしまう」と反問した。
休みの時に強制的に補充授業を実施する所は仁川だけではない。大邱・慶南・忠北など全国大部分の地域で強制補充授業が猛威を振るっている。慶南南海では夏休み4週間の補充授業を実施する小学校もあり、大邱でも相当数の中学校がすべての学生を対象に‘国・英・数の補充授業’を行っている。
だが無理強い性補充授業だと見て授業の雰囲気も良くない。仁川S中2学年パク・某さんは「授業をきちんと聞く学生たちは学級に5~6人しかいない」として「授業の間に校外に出て行き歩き回る子供たちも多い」と話した。実際にS中前では授業時間にもネット・カフェなど周辺をうろつく生徒たちが眼につく。ある学生は「授業が終る時に入って出席チェックだけやれば済む」として「無理に学校に出てこいというだけで苛立って死にそうなのに…」と話した。
「補充授業が終われば家で昼食を食べ、また学院(塾)に行って家に帰れば夜の9時です。これがどうして夏休みなんですか?」
下校途中にバス停留場で会ったS中3学年キム・某君の愚痴だ。仁川/チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/368152.html 訳J.S