「尊敬します朴大統領様、行政手続きに瑕疵があり、郡民の絶対多数が反対する現在の(THAAD<サード=高高度防衛ミサイル>配備)の考えを撤回していただくことを、韓国儒林(儒学者)団体の会員一同は丁重に伏して訴えるところです」
27日午前11時半、大統領府に向かう交差点にあるソウル鍾路区の清雲孝子洞住民センター前に、トゥルマギ(韓国伝統の外套のような着物)に冠をかぶった120人余りが登場した。「THAAD決死反対、トゥルマギには「一方的なTHAAD配備反対」と書かれた帯が巻かれていた。彼らは星州儒道会と星州郷校など星州郡内の8つの儒林団体の会員で、同日、THAAD配備に反対する内容を盛り込んだ「上疏文」(王への訴状)を朴大統領に提出するため、午前7時にバス3台を貸し切り上京した。
伝統の礼服を翻し住民センター前に集まった儒林たちは、成均館(ソンギュングァン)方向に向かって4度礼をする「文廟向拝」をした後、ひれ伏した。彼らの前にソン・ジョングン星州郷校会典敎が上疏文を持って立った。ぐるぐる巻かれた上疏文を広げたソン典敎は「国家安保も重要だが、国民の犠牲を強要してまで一方的な決定を下したのは黙過できない」、「マスローが示した人間の欲求5段階によれば、国民は誰もが生活の安全を切望している。国家は国民の安全を守る義務がある」という上疏文を読み上げた。ソン典敎は「(THAAD配備予定地の)星山は星州の主山で、星州人の名誉とプライドを象徴した場所であり、周辺に129基の伽耶時代の古墳群が散在する文化遺跡地として保存されねばならない地域」である点も強調した。
儒林団体の会員らは同日、上疏文朗読に次ぎTHAAD配備反対国民訴文と反対決議文も発表した。キム・ギデ星州郡宗孫会副会長は「国防部と政府はTHAADを星州に配備するまで星州代表や郡守に何度会ったのか」と尋ね、「密室行政や一方的な行政で純粋な星州郡民たちがついてくると安易に思ったのではないか」と政府を批判した。チョン・ジェヨプ慶尚北道青年儒道会会長も「80を過ぎた人たちがソウルまで千里の道をいとわずやってきた。THAADが大韓民国を守れるなら申し分ないが、そんな力量はない。容認できない」と話した。
同日、星州の儒学者らが持参した上疏文は、記者会見場を訪ねたオ・ドソン大統領府国民疎通秘書官に伝えられた。
韓国語原文入力:2016-07-28 08:08