原文入力:2009-07-27午後05:27:19
ハン・サンギュン双龍車支部長インタビュー
解雇の前に成長の土台作り出す構造革新が重要
会社が労組抹殺を計画…公権力が問題を絡まらせる
ホ・ジェヒョン記者
←双龍車ハン・サンギュン労組支部長.
双龍車ストライキが67日目をむかえている。公権力が工場内に投入され、水や食べ物,医療スタッフの出入りなど全てが遮断されたのも27日で、いつの間にか8日目に入り込んだ。双龍自動車労組ハン・サンギュン支部長は<ハンギョレ>と会い「双龍車工場の本館後方広場に平和区域を用意し会社側と対話を続けていく」と明らかにした。25日会社側が対話拒否を宣言し双龍車事態がまた極端に駆け上がっていた状況で出た発表であり今後の会社側の対応が注目される。
ハン支部長は「たとえ工場占拠篭城はしているとは言え、双龍車労組が特別に強硬路線労組だから起きたことでもなく、生存のためのもがき」と主張した。続けて「塗装工場内に公権力が投入されれば死も覚悟して抵抗するだろう」と話した。
以下はハン・サンギュン支部長との一問一答だ。
-ストライキが67日目に入り込んでいる。こんなにまで長期化した原因はどこにあると見るか。
=上海車が無責任に不良経営した後で離れてしまい法廷管理に入り、会社側は政府の決定なしには何もできないと言い、政府は問題を回避しで、結局対話の主体がなく問題が放置された。現在の事態を解決しようとする政府の意志が明確でないためにここまできたと見ている。むしろ政府が公権力を投じ(会社側)管理人の独自の判断を遮り問題を絡めさせている。
-こんなにまで篭城が長びくと予想したか。
=こうなると予想をしたとすれば、まともな神経の人ではないだろう。誰がストライキするのを好むか。私はストライキが好きでもなく強硬派でもなく強硬路線の労組を支持もしない。しかし、生存のためのもがきは避けられないということを今回の闘争を通じて体で感じた。それだけ切迫していたのだ。
ストライキ期間にも正常操業し対話してきたが会社側は隠している
-労組はなぜこのように強硬に戦うのか。
=選択の余地がなかった。‘会社が難しいから辞めて出て行ってくれ’と言い、それでどんな労組が ‘はい,整理解雇ありがとうございます’ と言いながらこれを受け入れるか。軟性労組でもそうは出来ない。労組が選択の余地なく強硬に出るようにそそのかしたも同然だ。
-双龍車労組の暴力示威を憂慮の視線で見る国民も多い。
=労使関係では相互信頼と配慮が必要だ。ところが労組が崖っぷちに追い出され他に選択する方案がなかった。生存のための戦いをしなければならない。工場を占拠したくてしたのではない。
-ひとまず工場占拠を解いた後で政府と会社側を信じて対話を試みることはできないか。
=ストライキ期間にも正常操業をしながら対話をしてきた。このことを会社側は隠してはいけない。会社側は対話なしで整理解雇を強行してしまった。だから工場を占拠するしかない。
-国民は結局は公権力が投入され破局をむかえるのではないかと不安に見ている。
=公権力が恐ろしくはない。恐ろしければ始めもしなかった。すでに千人余りの占拠篭城者たちは想像以上の決意をしている。公権力が塗装工場内に入ってくれば死を覚悟して戦うだろう。その後に発生するすべての事態の責任は政府にある。
‘出てくる、出てこない’ ‘工場内,工場外’ ずっと言葉を変えていた
-イ・ユンホ知識経済部長官が「双龍車問題は労使が解決しなければならない」として「政府が介入しないだろう」と明らかにしたが、これをどのように見るか。
=双龍車は単純に特定企業の労使問題ではない。協力業者を含めて20万労働者の働き口がかかっており、前後方産業に大きな影響を及ぼす。存続価値の大きい企業だ。政府が傍観していてはいけない。働き口を作ると言って多くの事業している政府ではないのか。今ある働き口だけでも守るようにしてくれ。
-25日の労使政対話が決裂した。この対話を通じて双龍車問題が進展することを期待したか。
=多くの期待はしなかった。当初から双龍車労働組合まで対話に参加することを根幹にしていたが、突然駄目だと言い会社側が‘出てくる出てこない’と度々言葉が変わった。交渉場所も‘工場の中でする、外でする’とずっと変わっていた。最初から大きな期待はしにくかった。
-労組員たちの疲労が深刻に見える。ストライキがはやく解決されるべきなのに、労組が‘解雇は駄目だ’というとても強硬な原則を掲げているから解決されないという指摘がある。
=現在までに2000人を越える労働者たちが一生働いてきた仕事場から涙を流して出て行った。‘労組がただの1人の整理解雇も駄目だ’と主張していると宣伝するのは、言葉尻を捉えて対話を破局に追い立てることだ。
成長の土台を作り出す構造革新が重要
-解雇をやるだけやっておき、会社側が解雇がさらに必要だと主張する理由を何だと考えるか。
=会社側がする宣伝放送を聞いてみてくれ。労組を無力化するという立場が明確だ。会社側文書でも労組を抹殺しようとする計画がみな現れているじゃないか。大企業においては想像すら難しい超憲法的発想だ。解雇だけが能じゃない。成長の土台を作り出す構造革新が重要だ。会社側は労働者たちの譲歩を通じてすでに確保するものはすべてしておいて、まだ解雇をするということは手の平で空を隠す言論プレーに過ぎない。
-今日の記者会見を通じて工場内に平和地帯を作り会社側と対話をしようと宣言した。理由は何か。
=事実上、銃声が聞こえないだけで戦争をしているではないか。対話が必要だ。侘しいテントの一つも立てて対話すると言っても責任ある管理人ならば出られない理由はないと考える。公権力も(完全撤収を主張するわけではないから)対話のために少しだけ退いてくれたら良いだろう。それが公権力がしなければならないことだ。平和地帯は本館建物後方の広場が適当だと考える。
-もう双龍車支部が対話の前面に出るということだが、それなら今まで双龍車支部が対話の主体に出ることができなかったことを認めるのか。
=構造的にできない状況だった。すでに私は手配されていて工場外に出て行くこともできず、現在公権力が鼻の先まできていて我々を弾圧しているのに、それを飛び越えることもできないではないか。もう細部的に核心問題を解決するに当たり私たちが責任をもって出ようということだ。
‘破産申請警告’は痛い叱責とは受けとらない
-パク・ヨンテ法廷管理人が先週にある支部長に個別に会ったと言ったが連絡はきたか。
=会うということは言論を通じてみたが、具体的な連絡は来なかった。
-連絡がくれば会うか。
=そうだ。
-会社が分社を通じて営業職に切り替えたり解雇者を最小化するための方案を提示していないか。これを受け入れる意向はないのか。
=分社は構造調整のための一つの方式だ。双龍車問題を解決しようとする大妥協原則があるならば、これ(分社)も実務交渉で(議論可能で)多くの進展がありえると考える。
-債権団が7月を越しても双龍車が正常化されなければ破産申請をするといった。どのように見るか。
=債権団の立場も理解する。協力会社も苦痛が大きい。怒りぽっくもなるし労使がとても無責任ではないかと考えることもできる。‘破産申請警告’は痛い叱責とは受けとらない。これから継続して共に成長する協力会社になることと思う。その時までちょっと耐えて欲しい。私たちは破産を願っていない。
-最後に言いたいことがあれば
=政府は中国の顔色を見てこの問題の解決を躊躇している。結局、上海車が糞をしていったのを労働者がもがきながら片づけている格好だ。平沢市民らには申し訳ないと申し上げたい。私たちもまた工場に機械の声が騒がしくなり、双龍自動車が再び国民から愛される企業になることを願う。
ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/367998.html 訳J.S