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労使“会社生かさなければ”異口同音…対話には‘神経戦’

原文入力:2009-07-26午後11:13:11
双龍車事態 今週分岐点
警察投入切迫…協力業者“来月1日 破産要請”
週末 労使対話 霧散…“真正性ない”不信
政府‘野次馬’から抜け出し対話の条件作らねば

ホン・ヨンドク記者,キム・ミンギョン記者

←25日午後、京畿道,平沢の双龍自動車平沢工場付近で‘労働者大会’に参加した民主労総組合員らと警察が衝突する過程で、竹棒などを持った労組員らに向かい警察が水砲を撃ち解散作戦に出ている。 平沢/聯合ニュース

双龍自動車が今週に本格的な回復手続きか破局かの別れ目に立たされるものと見られる。
カン・ヒラク警察庁長官は「塗装工場進入時期を伺うのみ」として労働者らの平沢工場占拠ストライキに対する強制鎮圧が差し迫ったことを明らかにしている。水とガスが途切れ換気もきちんとできない塗装工場内は極限状況だ。週末の8月1日には双龍車に最も多くの債権を持っている協力企業等が裁判所に早期破産申請をすると予告した状態だ。何より今月末までに事態の枠が決まらない場合、長期生産支障にともなう不良累積で9月15日に予定された関係人(債権団)の最後の会議で回復計画がひじ鉄を食らう可能性が高い。

■覆された対話約束
先週末に劇的大妥協の期待を持たせた双龍車労使間直接対話はついに失敗に終わった。25日労使対話予定時間をわずか2時間後に控え、会社側は「労組の真正性ない対話に参加しない方針」と宣言した。

会社側は「労使政懇談会直後に本人(占拠ストライキ労組員)らが一生の仕事場と称する生産ラインに放火を行っても足りず、自分たちが作った車両5台まで燃やした」として「こういう不法暴力行為および施設破壊行為は対話の底意を疑わせる」と主張した。これに対して、労組側は「警察と会社用役が懇談会中にも労組事務室の目の前の車体工場付近まで無差別的に押し寄せてくる状況でのやむを得ない抵抗であったにも関わらず、これを言い訳にするのは対話する意志がないということ」と批判した。

労使双方の暴力行為と消耗的な‘責任押し付け攻防’はこの間に相互間にどれほどの不信が深く刻み込まれたかを示す。会社側関係者は「金属労組が‘全員無給休職’方針を掲げているが、色々な通路で確認してみた結果、対話提案が時間つなぎ用に過ぎず真正性がなかった」として「無意味な対話は必要ない」と話した。与野党の国会議員らと平沢市長が参加する仲裁団に対しても、会社側は懐疑的な見解を隠そうとしなかった。別のある関係者は「必要な資金を出すわけでもなく今のように出ているのは事態を長びかせるだけ」と話した。

■妥協の条件つくりが必要
それでも労使間妥協の火種が完全に消えたわけではない。何より‘破産に向かうことなく会社を生かさなければならない’という点では労使ともに考えが一致している。会社側は遠からず労組と会うと仲裁団に約束した状態だ。パク・ヨンテ双龍車法定管理人は「容易ではないが私の任務はここを生かすことだ。法律的に破産させ、優良会社だけを分離する方法もあるだろうが、そういうことは考慮しいないし、私から先に破産要請をすることはない」と話した。

労組側も対話に備え多様な可能性を開けていると知られた。双龍車労組側核心関係者は「対話が再開されれば会社側の最終案を含め残った人員を効率的に整理する非常人材運用体系稼動など多様な方式を包括的に議論することができる」と話した。

問題は大妥協の条件造成だ。会社は26日にもまた‘会社立場資料’を出し、労組の占拠篭城中断と具体的な修正案提示を対話の先決条件として掲げ、労組側は‘条件なき対話’を要求しきっ抗した綱引きを行った。こうした中で実質的な妥協案が出てくるためには金融機関貸し出しや雇用維持支援金のような議論も同時に成されなければならないが、政府は‘当事者間対話原則’を強調し不動の姿勢だ。知識経済部関係者は「構造調整が終わってこそ支援を議論することができるという方針は揺るがない」と釘を刺した。キム・ヨンヒ,平沢/ホン・ヨンドク,キム・ミンギョン記者dora@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/367871.html 訳J.S