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警察‘火薬庫’塗装工場 50m前まで前進

原文入力:2009-07-24午前12:06:33
双龍車, 平沢工場 暴風前夜

ホン・ヨンドク記者,キム・ミンギョン記者

←占拠座り込みを継続している双龍自動車労組員らが23日午後、京畿平沢市,七槐洞の本社塗装工場屋上で会社側に対話再開を促す内容の文を工場建物壁面に書いている。 平沢/キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

←同日工場内に前進配置された警察が網を掲げて交代をするために群れをなして歩いていっている。 平沢/キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

ストライキ63日目をむかえた京畿平沢市,七槐洞,双龍車,平沢工場は相変らず‘銃声のない戦場’だ。警察と労組の‘崖っぷち対立’が23日にも続いた中で、双龍車事態解決のための事実上の最後の労使間対話が24日開かれる予定であり結果が注目される。

バリケード撤去装備 配置
水・ガスに続き消火栓も切る
ヘリコプターで連日催涙液散布も
24日 最後の労使対話予定

警察は前日に続きこの日も労組員らが占拠中の塗装工場側進入企図を再開した。昼12時からリフト車を利用し労組が設置したバリケードを除去するなどの作戦が本格化した。この日の‘作戦’で塗装工場と警察の間の距離も50m余りに狭まった。警察は塗装工場進入のために労組が積んだ作業用棚と廃タイヤの山,鉄板などを全て除去する方案を検討していると知られた。警察はこのために掘削機とリフト車10台余りを塗装工場から100mの距離にある工場内駐車場に配置した。警察は先立ってこの日明け方、上空にヘリコプターを飛ばし催涙液散布を継続し、会社側もしばらく‘宣伝啓蒙放送’を行い労組員らの仮眠を妨げた。会社側はこの日工場内進入4日目、職員を正常出勤させ工場施設および設備点検を行った。エンジン駆動開発室第1試験棟の試験室が一部稼動しプレス工場と車体工場などに対する装備点検もなされた。

警察と会社側の動きに対して労組側はこの日も廃タイヤに火を付けボルト パチンコを撃つなど‘抗戦’した。労組はこの日塗装工場屋上壁面に「対話をしないならいっそみな殺せ」という文を書いた。だが全体的にこの日、平沢工場の対立は暴風前夜のように前日に比べれば‘小康局面’に見えた。だが塗装工場進入のための警察の作戦が着々と進行される状況であり警察力塗装工場投入の緊張感は弱まりはしなかった。

←双龍車,平沢工場塗装2工場状況図

去る20日、警察と会社側が工場内に進入して以後4日間に警察12人,会社側職員14人,労組員5人など30人余りが負傷したと集計された。警察はこの日記者会見を行い「労組が多連発パチンコに手裏剣,私製弾丸などの殺人武器を使った」と主張した。警察関係者は「今週末に水が切れれば労組の抵抗力も落ちるだろう」と話した。だが労組は「22日警察が瞬間5万ボルトの衝撃を与える電気衝撃器であるテイザー銃を使い労組員が顔を負傷し、催涙液はスチロフォームを溶かすほど」と伝えた。

警察力投入にともなう大型惨事の憂慮も引き続き出ている。塗装工場で20年間働いたという労組員ユン・某(48)氏は「外部塵埃の流入を防ぐために工場がほとんど密閉型になっている上に内部には20万余リットルのシンナーとペイントがいっぱいで、ライターを一回つけただけでも爆発する可能性が強い」として、警察の塗装工場投入は大型惨事に直結すると憂慮した。参加連帯労働社会委員会イ・ウンミ幹事は「政府は公権力を投じたこと以外には何の役割も果たせないまま、政府がすべき仕事を裁判所と警察に押し付けている」として「労働者だけでなく警察の安全も保障されない状態で公権力を投じれば、これにともなう責任は結局政府が負わなければならない」と話した。

平沢/ホン・ヨンドク,キム・ミンギョン記者ydhong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/367498.html 訳J.S