原文入力:2009-07-22午後07:24:17
“最小限の犠牲は甘受”
警察, 鎮圧時期伺う
労・使, 対話意志はあるが
政府の無関心に感情激昂
ホン・ヨンドク記者,キム・ヨンヒ記者,シン・ソヨン記者
←民主社会のための弁護士会,人権団体連席会議など市民・社会団体会員たちが22日午後、京畿平沢市の双龍自動車平沢工場正門前で食糧,飲料水,医療スタッフ遮断に抗議している。警察は不法に道路を占拠しているとして参加者らを道路交通法違反で連行した。 平沢/シン・ソヨン記者viator@hani.co.kr
22日警察・会社側と労組間の対立3日目をむかえた双龍車,平沢工場にはこれ以上対話と妥協の動きが見られない。代わりに危機感だけが高まっている。この日、特攻隊進入準備を終えた警察は圧迫程度をより高め、労組は「一緒に暮らそう」から「もはや一緒に死のう」だと激昂した反応を見せた。
■警察,進入するか
この日警察は1000人余りを前門と後門、本館そばに配置し二日間にわたりヘリコプターを動員し催涙液を塗装工場にばら撒いた。空から降り注いだ催涙液はスチロフォームを溶かすほどだと労組は伝えた。この日も工場本館などには1500人余りの会社職員が出勤し、一日中宣伝啓蒙放送を流し労組の投降を薦めた。警察と会社側は20余棟の建物中で塗装工場を中心に6棟の建物を接収した。だが金属労組組合員3000人余りがこの日午後3時、双龍車集会のために平沢駅に集結し警察の進入企図は多少まばらだった。
警察は工場周辺に特攻隊を投じ強制解散の時に使う鎮圧用コンテナ ボックス1台を追加で配置した。現在こちらには警察特攻隊100人余りが配置され、平沢公設運動場に特殊催涙液も準備された状態だ。警察は進入時期だけを天秤で推し量っている。警察関係者は「最小限の犠牲は甘受しなければならない」と話した。彼はただし「大統領府などいろいろな所の意見を聞くこともありうる」として、最終進入可否は政府次元の決定になると明らかにした。
この日午後、人道主義実践医師協議会(人医協)等、保健医療団体会員30人余りが赤十字旗を掲げたまま工場正門前で医薬品などの搬入を要求する記者会見を行い人医協医師イ・サンヒョン氏など2人が警察に連行された。朝には平沢グッドモーニング病院で去る20日に自殺した労組幹部夫人パク・某(30)氏の告別式が家族らの嗚咽の中で行われた。
■突破口はないか
対峙状況が長くなるほど会社は会社なりに、労組は労組なりに双方が難しい境遇に立たされるほかはない状況だ。破産要請が受け入れられれば会社は事実上、資産と設備を売却し ‘空中分解’ する可能性が高い。労組のある関係者は「労組に降り注ぐ非難が負担になる」と話した。
最悪の状況を避けようと労使双方は対話の可能性は開けておいている。ハン・サンギュン労組委員長は「公的資金投入とか上海車責任問題など大きな政治的問題を除いて意見を狭めることができる」として「一日でもはやく狭めて出すことが労組の一貫した立場」と明らかにした。ただし彼は事態解決の鍵は政府が握っているという点を強調した。労組は無給休職の拡大,派遣形式の分社および正常化時呼び戻し,アフターサービス職転換などの案を受け入れることができるという立場だと知らされた。会社もまた、先月出した最終案で無給休職者の数字を拡大するなどの妥協の余地があると見られる。
それでも対話がなされずにいるのは、政府の傍観的な態度と労組も会社も事態を解決していく確実なリーダーシップがないためだとの指摘が出ている。実際に衝突を繰り返すほど両側の感情が激昂し、強硬意見がより大きくなる状況だ。匿名を要請した双龍車関係者は「労使共にある程度の時間が必要だ。当初掲げた原則死守以外は受け入れないという態度を和らげなければならない」と話した。問題は時間だ。圧迫程度が高まり占拠篭城離脱者が生じると同時に、また工場内占拠篭城に合流する人も出てきており、今のような対立局面は状況をさらに絡めさせるだけだ。
平沢/ホン・ヨンドク記者,キム・ヨンヒ記者dora@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/367269.html 訳J.S