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漢江運河 環境評価書‘でたらめ’

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/366836.html

原文入力:2009-07-20午後08:59:45
市民団体“栗島(パムソム)生物対策なく浚渫土使用も不可能”

ソンチェ・ギョンファ記者

ソウル市が漢江運河事業を行うために実施した環境影響評価と評価報告書が不良だらけという指摘が出た。ソウル市は去る13日漢江運河事業範囲に含まれる自治区に‘西海連結漢江舟運基盤造成事業 環境影響評価書(草案)’を提出した。

漢江運河白紙化ソウル行動は20日午前、ソウル,鍾路区の環境運動連合事務室で記者会見を行い「ソウル市が漢江運河事業に対して事前環境影響評価を先に実施し公開しなければならなかったのに、これをしないまま‘環境影響評価報告書’を各区庁に提出したのは手続き的誤り」と明らかにした。

環境運動連合が運営する環境法律センターのチョン・ナムスン弁護士はこの日記者会見で「漢江運河事業に舟運などの内容を含ませるためには河川基本計画の変更が必要だがソウル市はこの過程を経なかった」として「龍山国際ターミナルが入る西部二村洞ソンウォンアパート地域に対する環境影響評価も抜けており手続き的問題が多い」と指摘した。

ユ・チョンチル慶煕大生物学科教授も「栗島は世界最大の都心渡り鳥渡り先なのに加え、絶滅の危機にある真鶴が棲息する所」として「報告書作成チームは漢江運河周辺の生態保全地域の現場調査をただの5日で終わらせこの時に調査チームが発見できなかった生物に対しては対策をたてなかった」と批判した。

水路を作る過程で生じる283万立方Mの浚渫土処理対策も不十分だという指摘が出た。パク・チャングン関東大土木工学科教授は「ソウル市は浚渫土を骨材として使うこともできると明らかにしたが、生命の河研究団で採取し調査した結果、腐った泥などが混じっており骨材としての使用が不可能だ」と話した。パク教授は「浚渫土をすべて金浦首都圏埋立地に埋めたてする場合、首都圏ゴミ大乱事態が広がる恐れがある」と付け加えた。彼はまた「報告書は航路を確保するために漢江の橋脚の間を1.3~6.3mの深さで掘りおこすと言うが、これは橋梁の基礎を危険にしかねない」と指摘した。

これに対してソウル市は「今回の事業は‘河川基本計画’を変える訳ではなく一部区間を浚渫することなので事前環境性の検討対象ではない」と説明した。

ソン・チェギョン化記者khsong@hani.co.kr

原文: 訳J.S