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中国残留の慰安婦被害者、人生最後の帰郷

登録:2016-04-10 23:42 修正:2016-04-11 06:49
17歳で連れていかれた中国に残る唯一の韓国籍被害者
中国に残留した唯一の韓国籍慰安婦被害者のハ・サンスクさんが10日午後、骨折による肺炎治療のために仁川国際空港を経由し帰国した。写真は機内で医療スタッフが救急車にハさんを移すための準備をしている様子=仁川空港/共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 中国に残留していた唯一の韓国籍の慰安婦被害者であるハ・サンスクさん(88)が、故国で人生の最後を過ごすため10日、韓国の土を踏んだ。

 ハさんはこの日、ベッドに横たわったまま帰郷の途についた。 彼女は2月15日の階段で転倒して肋骨が肺を刺す重傷を負い、中国武漢の同志病院で治療を受けてきた。 一時は肺炎で危篤に陥ったが、最近になり意識を回復し、病状が多少好転した。 今回の帰郷に同行した三女と孫娘は「人生の最後は故国で過ごしたい」というハさんの普段からの希望に従い、韓国での治療を要請してきた。 これに対し今月3日、韓国の医療スタッフが現地に渡り韓国への移送が可能かを確認し、女性家族部など韓国政府がハさんの帰郷を手伝った。

 ハさんの故郷は忠清南道瑞山(ソサン)だ。 彼女は17歳で金を稼げるようにしてやるという言葉に騙され、中国に慰安婦として連れていかれた。 光復(解放)後も故国に帰れず、紡織工場で仕事をして生計を立ててきた。 中国人と結婚し、夫が連れてきた3人の娘と一緒に暮らしてきたハさんは、中国への帰化を拒否して1999年に韓国籍を回復した。 ハさんはこの日、仁川空港に到着した後に中央大病院に移送され治療を受けている。

ファン・ボヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/739002.html 韓国語原文入力:2016-04-10 20:48
訳J.S(809字)

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