原文入力:2009-07-16午前06:55:14
総長~検事長級13席 1ヶ月以上‘空席’
新総長候補 一度服を脱いだ検察出身 抜てき可能性
キム・ナムイル記者
盧武鉉前大統領逝去を基点に検察にまき起こった‘人事暴風’が予想外に長びくようだ。チョン・ソングァン検察総長候補者(ソウル中央地検長)は15日法務部に辞職願いを出した。これに伴い、検察総長職と高等検察庁長級9席,検事長級3席など検事長以上13ヶの席が新総長就任まで相当期間空席にならざるを得ない状況だ。検察創設以来の珍事だ。
前日夕、チョン候補者の辞退の知らせを聞いた検察は、この日衝撃の中で事実上の非常運営体制を稼動した。大検察庁で開かれた朝の報告会議は前日ムン・ソンウ前次長の退任で総長職務代行を引き受けることとなったハン・ミョンクァン企画調整部長が主宰した。この会議は本来、検察総長・次長・中央捜査部長・公安部長・企画調整部長・スポークスマンがあまねく参加するが、この日の会議には総・次長と中央捜査部長など3人が抜けてひんやりとした雰囲気で進行された。最高検察庁は引き続き予定にはなかった拡大幹部会議を開き、‘非常状況’にともなう業務指針を下すなど事態収拾に出た。
検察では「直ちには重要な捜査懸案がないので組織運営に大きな問題はない」と言う。だが新総長候補者の内定と国会人事聴聞会,その後にある連鎖的な人事などを考慮すれば最小限一ヶ月以上は検察組織全体が安定し難い状況だ。検察関係者は「先月21日、チョン候補者が指名された後から主要業務進行は事実上中断されたと見てよい」と話した。今のところ捜査核心部署であるソウル中央地検3次長傘下の核心捜査部でも一部を除き事実上仕事を止めた状態だと知らされた。首脳部の判断が必要な懸案が多く捜査中の事件に対して結論を下すのが容易でなく人事を控えているため新しい捜査をするのも難しい状況だ。
チョン候補者を中心に輪郭をつかんでおいた検察人事案も手入れが不可避となった。主要職務人事はチョン候補者の司法試験期数と年齢,地域を考慮して配分がなされた。しかし新しい総長候補者がチョン候補者より上の序列に決定されるならば、一部高等検察庁長-検事長昇進対象者および主要職務予定者らが連鎖的に変わらざるを得ない。検察組織安定のために法務部長官が高等検察庁長級人事を先に行うこともありうるという展望が出てくる。だが組織を統率することになるのは新総長という点で、最小限でも新候補者が内定した後に協議を経なければならないという意見が多数だ。
最も関心を集めている新総長候補としては、先日服を脱いだ司法試験20~22回出身らがまず議論される。司法試験20回ではクォン・ジェジン(56)前ソウル高検長,21回ではムン・ソンウ(53)前大検察庁次長,22回ではイ・クィナム(58)前法務部次官が候補群に名前を上げている。
だがこれらはすでにチョン候補者との‘競争’で排除されたので、今年初めや昨年に服を脱いだ高等検察庁長級の人々から候補者が出てくることもありうるという観測も出ている。司法試験19回出身者の中では最高検察庁中央捜査部長などを経たパク・サンギル(56)前釜山高等検察庁長が、司法試験20回ではキム・テヒョン(54)前法務研修院長などが議論されている。検察内部では今回の聴聞会の後暴風のために財産規模や組織内信望度が主要な変数として作用すると見ている。 キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/366095.html 訳J.S