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ソウルの中高校に「親日人名辞典」配布

登録:2016-02-03 00:33 修正:2016-02-03 08:46
教育庁、583校に購入予算を交付 
新学期から学校図書館で閲覧
2009年に民族問題研究所が刊行した「親日人名辞典」(全3巻)の第2巻106~107ページに載った朴正煕の項目。辞典には親日派4398人の親日行跡が収録されている//ハンギョレ新聞社

 ソウルの中高校生は3月の新学期から学校図書館で「親日人名辞典」を閲覧できる。

 ソウル市教育庁は2日、「ソウル市議会が2015年度予算案で編成した『親日人名辞典』購入予算をソウル市内の中高校583校に交付する計画」と明らかにした。 市教育庁が旧正月(2月8日)前に予算交付を完了すれば、新学期が始まる前の2月中に各学校の図書館に親日人名辞典が配布される。

 親日人名辞典の購入予算は2014年11月にソウル市教育庁の「2015年度予算案」を審議したソウル市議会が関連予算を要求し編成されたが、保守団体が「教育の政治的中立に反する」として親日人名辞典を置いた学校長を告発すると明らかにするなど強く反発したため、市教育庁が予算執行を遅らせてきた。 市教育庁関係者は「ソウル市議会の要求を尊重しないわけにはいかない状況で新学期を迎えて予算を執行することになった」として「教師の授業と学習のための研究資料、および生徒たちの学習参考資料として提供されるもので、親日人名辞典の備置自体を政治的に解釈するのは適切でない」と明らかにした。

 市教育庁はすでに学習資料として親日人名辞典を備えている中高校101校を除く583校に、学校当たり30万ウォン(約3万円)ずつ計1億7500万ウォン(約1750万円)を交付する。 民族問題研究所が2009年に発刊した親日人名辞典は3000ページ、3冊に及ぶ膨大な分量で、朴正煕(パクチョンヒ)元大統領をはじめ4389人の親日附逆(反民族的親日行為)の行跡が収録されている。

チン・ミョンソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/729028.html 韓国語原文入力:2016-02-02 19:47
訳J.S(818字)

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