登録 : 2016.01.06 23:35 修正 : 2016.01.07 15:42

北朝鮮の核実験をどう感知したか

 北朝鮮で6日発生した地震は、規模、地震波形、音波探知などにより核実験であることがほぼ確実視されている。 8日頃に放射性核種が検出されれば最終確認できるが、水素爆弾であるかを検証する方法はない。

北朝鮮の核実験の確認方法//ハンギョレ新聞社
 コ・ユファ韓国気象庁長は6日、北朝鮮人工地震関連ブリーフィングで「全国145カ所の地震観測所でこの日午前10時30分1秒に北朝鮮の咸鏡北道吉州郡の豊渓里(プンゲリ)地域で地震が発生したことが観測された。 自然地震とは異なりP波(縦波)のみが観測されたことから人工地震と判断される」と明らかにした。 自然地震は断層がずれて押し出しと引き寄せの2種類の力が作用してP波とS波が発生するが、人工地震では押す力だけが作用するためP波のみが生じるためだ。 地震波は毎秒6~7キロメートル移動して、豊渓里から307キロメートル離れた江原道杆城(カンソン)の地震観測所ではこの日午前10時30分45秒に最初に観測された。 今回の人工地震の規模は4.8で、3回目の核実験時の4.9と同等だ。 規模4.8はTNT 4~6キロトンが爆発する際に出てくる力であるため核実験である可能性が高い。

地震規模4.8…3回目と同等
TNT 4~6キロトンの爆発力に相当
8日頃、放射性キセノンが検出されれば
核実験であったことが最終確認される

北朝鮮の豊渓里核実験場の位置//ハンギョレ新聞社
 もう一つの人工地震である証拠は音波探知だ。地下核爆発など人工地震が起きれば、自然地震とは異なり大気にも圧力変化が起き音波が発生する。 音波の中でも大気圏に沿って移動する低周波域の“空中音波”は遠距離まで伝播できる。 韓国地質資源研究院はこの日、「杆城音波観測所で午前10時47分36秒に音波が感知された」と明らかにした。 音波は秒速340メートルなので地震波より遅れて確認される。

 核実験の有無は放射性核種の検出により最終的に確認できる。 原子力安全委員会はこの日「放射性キセノンの探知装備と全国134カ所の環境放射線自動監視網で放射能測定に入った」と明らかにした。 しかし、吉州郡では弱い西風が吹き気流が東海(日本海)北部海上を通り日本の北海道地方へ向かっている。 休戦ライン付近の固定式キセノン探知装備と放射線監視網では検出が不可能だ。 原子力安全委はこの日、移動式キセノン探知装備を搭載した船舶を東海上に急派した。 早ければ8日頃にも放射性キセノン検出有無を確認できる。 しかし、2回目と3回目の北朝鮮核実験の時もキセノンの検出に失敗したことがあり、今回成功するかは未知数だ。

 放射性物質が検出されたとしても、今回の核実験が水素爆弾であるのか認する方法はないと専門家たちは話す。 ホン・テギョン延世大地球システム科学科教授は「地震波や空中音波などの物理的現象は原子爆弾も水素爆弾も全く同じで区別できない。 核弾頭を地中に埋める方式により波形に差異が生じるが、これによっても爆弾の種類を区分することはできない」と話した。 ファン・ジュホ慶煕大原子力工学科教授は「水素爆弾は重水素と三重水素が結合して核融合反応が起き爆発する方式なので、固有の核種が出てくることはない。 たとえ三重水素が空気中に流出したとしても、自然界にすでに三重水素が多く存在するので、水素爆弾実験であることを確認することはできない」と話した。

イ・グンヨン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-01-06 19:31
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/725023.html 訳J.S(1548字)

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