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無法“代理駐車”に頭を抱えるソウル

登録:2015-09-30 23:03 修正:2015-10-01 16:33
 最大1000余業者で競争熾烈
 凶器を振り回し縄張り争いまで
取り締まり要員がPDAフォンで不法駐車車両のナンバープレートを記録して撮影している//ハンギョレ新聞社

歩道・裏通りなどに不法駐停車
お客さんに代理駐車を強要 もめ事頻発

「代理駐車管理法を作ってほしい」
区庁、政府に3年にわたり要求
国土部「江南区が解決できる問題」

 「競争が激しいために『ウチの店をなぜお前が引き受けるんだ」と、凶器をふるって争うこともある」

 風俗店、高級レストラン、カフェが密集したソウル江南(カンナム)区新寺洞で代理駐車業を営むチョ氏は、業者間で縄張り争いが深刻になっていると話した。他の業者が駐車した車両だけを狙って不法駐停車申告をする例あると話した。チョ氏はレストランなど7つの店と代理駐車契約を結んだ。社員4人にアルバイトまで含め10人余りを雇用している。 代理駐車業者としてはチョ氏は小さい方だ。

 R業者は江南区の50余の店に出入りする車両を代理駐車している。この業者の管理室長は「社員が50人いるが、この頃景気が良くなく苦しい」と話した。 江南区清潭洞で代理駐車業者を営むソン氏は「食堂、ギャラリーなど7つの店と契約しており、月の売上が2500~3000万ウォン(250~300万円)程度だ。現金払いだが計算書を発行して税金も納め、駐車取り締まりに引っかかればお客さんの過怠金も代わりに出す」と話した。

 店側と代理駐車業務契約を結んだ後、お客さんの車を代理で駐車して、1000~5000ウォンずつ受け取る代理駐車は、駐車空間が狭い江南地域では一般化して久しい。 江南区庁駐車管理課は江南区だけで代理駐車業者が350余りあると把握しているが、代理駐車業界側では小型の業者を含めて最大1000余りの業者が営業中と見ている。

 その余波で江南区庁には苦情申告が相次いでいる。 江南区庁駐車管理課イ・ヨンダル・チーム長は30日、「別途の駐車空間を持たずに営業している代理駐車業者が大部分だ。 業者の近隣の裏通りや居住者優先駐車区域、さらには歩道にまで不法駐停車車両が溢れている。 統制不可能な水準」と話した。 お客さんが希望しないのに業者側が代理駐車を誘導してもめ事が起こったりもしている。

 業者の乱立は、店主や建物オーナーと契約さえすれば運営が比較的容易な上に、売上の大部分が“現金商売”であるためだ。 一部は事業者登録されているが、相当数の無登録業者の場合には脱税を防止する方法もない。

 結局、江南区は国土交通部に最近代理駐車業者の登録と代理駐車運転者資格要件、保険、サービス料金基準、罰則規定を含む「代理駐車業の管理に関する法律」の制定を建議した。 2013年と昨年に続き、すでに3年目だ。 江南区庁側は「関連法令がなく駐車取り締まりをしても行政指導や制裁の権限がない。このような部分を法の枠内に置こうという趣旨」と説明した。 反面、国土部側は「江南区が意志を持って臨めば解消できる問題だ。法律制定はその後に公論化と社会的合意を通じて検討する事案」とし消極的な立場を見せている。

オ・スンフン、クォン・スンロク、キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/710864.html 韓国語原文入力:2015-09-30 21:30
訳J.S(1425字)

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