「大同江(テドンガン)沿いのチャンジョン街には、タワーパレスのようなソウル江南(カンナム)と比較しても規模の面で引けを取らないタワーマンションがそびえていた。平壌(ピョンヤン)市民たちが手にしている携帯電話は、ざっと三人のうち一人がスマートフォンだった」
今月16日から10日間、第2回国際ユース15歳未満(U15)サッカー大会の取材で平壌を訪れてから帰国した「聯合ニュース」記者は、平壌の街を見てきた感想を26日付の聯合ニュースで伝えた。記事によると、平壌は目に見えて立体的な都市に変貌している。特に、綾羅島(ヌンラド)の向いの萬寿(マンス)・慶上(キョンサン)洞周辺のチャンジョン街にそびえ立つ高層マンションは、金正恩(キム・ジョンウン)政権登場後に建てられた新式の住宅団地の一つで、40~50階建てだそうだ。大会関係者たちが泊まった羊角島(ヤンガクト)国際ホテルのすぐ隣にも大きな公演場と体育館が建てられ始めたが、それぞれソウルの世宗文化会館と同様の規模だったという。
記者はまた、「市民たちがスマートフォンの画面を指でタッチしながら、街を歩いているのが印象的だった。光化門(クァンファムン)と変わらなかった」と感想を述べた。加盟店で利用できる韓国の「T-money」とほぼ同様の「ナレカード」と呼ばれる電子マネーが、平壌の商店街で使われていることも伝えられた。
街にはバスに似ているような形のトロリーバスが通っているが、通勤時間には駅に20メートルから30メートルの行列ができており、韓国の満員電車よりもはるかに多い人で一杯になったという。このほか、市内の至る所にソーラーパネルが設置されており、マンションのベランダにも、2世帯に1の割合でソーラーパネルが取り付けられていたという部分も目を引く。「電力が足りないため、住民自らが設置した」というのが、現地案内員の説明だ。
また、チャンジョン街にある平壌玉流館(オンニュグァン)の冷麺は、100%そば粉で作られており、スープは牛肉、鶏肉、豚肉にキジ肉を加えて煮込む方法で作られているそうだ。葛冷麺と似たような色だが、食感は全く異なっており、コシはあるが簡単に噛み切れるという。案内員は「玉流館は人気が高いため、平壌のいたるところで真似をして(冷麺を)売っているが、同じ味を出すところはない」と伝えた。「(韓国の冷麺と比べると)スープは又来屋(ウレオク)、麺は本平壌(ボンピヤン)(と似ている)」というのが記者の評価だ。
韓国語原文入力:2015-08-26 19:55