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ソウルの日本大使館前で80代男性が焼身…危篤に

登録:2015-08-12 23:25 修正:2015-08-13 06:57
 「水曜集会」の途中で
 「一丸となって安倍政権と戦え」ビラ配り
 普段は光州勤労挺身隊支援活動…
 父親は独立運動の経歴
12日午後、ソウル・鍾路区の日本大使館前で開かれた「水曜集会」の途中、チェ・ヒョンヨル氏(80)が、日本政府を糾弾し焼身を試み、そばにいた集会参加者たちが火を消すためにあわてて近付いている =写真シパルペス イ・ヨンホ氏提供//ハンギョレ新聞社

 光復節を控えて日本大使館前で開かれていた水曜集会で、80代の男性が焼身して重体になった。

 12日午後12時40分頃、ソウル・鍾路(チョンノ)区の日本大使館前で、「世界日本軍慰安婦記念日(8月14日)を控えて韓国挺身隊問題対策協議会が集会を行っている間に、チェ・ヒョンヨル氏(80)がガソリンをからだにふりまきライターで火を点けた。 周辺にいた人々が水と消火器で火を消し病院に運んだが、からだに3度の火傷を負い危篤状態だ。

 焼身の直前にチェ氏は「担当者に渡してほしい」としてビラ数十枚が入ったカバンを投げた。 ビラには「安倍政権は歴史の誤りを悔い改めようとしない。日本に対して一丸となって戦わなければならない」と記されていると書かれてあった。

 チェ氏は集会に参加するために光州(クァンジュ)からソウルに来た。彼は昨年から光州の「勤労挺身隊おばあさんと共にする市民の会」後援会員として活動してきた。 日本の三菱を相手に出した損害賠償請求訴訟の公判の度に出てきて被害者を励ましていたという。

12日午後、「日本軍慰安婦被害問題」解決のための「水曜集会」が開かれたソウル鍾路区の駐韓日本大使館前で参加者約1000人が大型横断幕を広げている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 市民の会はチェ氏の父親のチェ・ビョンス氏(故人)は1932年に全羅南道・霊岩(ヨンアム)の「農民独立万歳デモ事件」で懲役1年を宣告されたと伝えた。当時、農民19人が「日本人は我々の水田と畑を返せ」等のスローガンを叫び万歳を叫んで獄苦を体験した。

 市民の会関係者は「チェ氏は普段から民族問題に関心が強かった。安倍政権の歴史歪曲に抵抗しようとして極端な方法を選択せざるをえなかった現実が残念だ」と話した。

キム・キュナム、アン・クァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/704175.html 韓国語原文入力:2015-08-12 21:15
訳J.S(1100字)

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