登録 : 2015.08.11 23:22 修正 : 2015.08.12 07:06

あきれた教育部の「学校性教育標準案」

性的暴行イラストレーション// //ハンギョレ新聞社
「男性はお金、女性はからだという公式が
通用する社会では男性がお金を出すので
その恩返しとして女性のからだを望むままに」
「積極的に抵抗すれば殺害される場合はたびたびある」

 「女性は特定の男性だけに性的に反応するが、男性は魅力的な女性と広く性交できる」

 「男性はお金、女性はからだという公式が通用する社会では、デート費用を多く支出することになる男性の立場としては、女性にそれに見合う見返りを望むはずだ。この過程で望まざるデートでの性的暴行が発生することもある」

 デートでの性的暴行の原因を「デート費用」の問題に求める、このあきれた主張は、教育部が作り3月に一線学校に配布した性教育資料の一部だ。体系的な性教育を行うとして政府が今年初めて作った「学校性教育標準案」だが、性的少数者に関連した内容を排除するなど、退行的な指針と批判されたのに続き、性的暴行と性の役割に対する歪曲された通念を助長する内容で満たされている。 最近ソウルのある高等学校内でのセクハラ事件で、性的暴行予防教育の重要性が浮上している状況であり、性教育標準案を巡る論議に再び火が点きそうだ。

 11日、「韓国性暴行相談所」や「韓国女性の電話」などの女性団体が教育部に出した意見書によると、「学校性教育標準案」は性的暴行に対する不適切な認識を多く含んでいることが明らかになった。 例えば、標準案では男性の性的衝動は当然視されている。 「(男性の)性に対する欲望は、時と場所に関係なく衝動的、急激に現れる(小学校1~2年)」とか「女性はある特定の男性とだけ性的に反応するのに対し、男性は性的に魅力的な女性たちと広く性交できる(高校)」といった具合だ。

 性的暴行の予防は主に女性の“拒絶”にあるとされている点にも問題がある。「普段から優柔不断な態度より断固として意思決定する姿を見せるべきだ(高校)」というのだ。 「異性の友人と二人きりで家にいる時」、性的暴行を予防する方法には「二人きりでいる状況を作らない(中学)」、「友達どうしで旅行に行った時の性的暴行を予防する方法としては「友達どうしで旅行に行かない」という指針が提示されている。 韓国性暴行相談所は「うまく断ることを中心に練習させる教育は、被害者に責任を転嫁する危険がある」と指摘した。

 性的暴行に対処する方法では辻褄の合わない内容の記述もあり、「標準案」導入の趣旨を台なしにしている。 例えば、中学校課程の性的暴行関連教材では、「声を出して体当たりするなど、状況に積極的に対応」することが賢明な対処法だと記されているが、同じ教材の別の単元では、「被害者が抵抗すれば性的暴行を防げる」という通念は“ウソ”であるとし、「積極的に抵抗して殺害されるケースがたびたび発生した」と説明する。 恐怖心を刺激するだけで、一貫した指針を出せていない。

 韓国性暴行相談所で活動するパン・イスル氏は「教育内容全般がコミュニケーションを通じて性的自己決定権をどのように行使できるのかということより、禁欲・節制などに焦点を合わせている。 2015年の現実から過度に後退した上に、一部は性差別的な内容まで含んでいて、教育どころか誤った性認識を持たせかねない」と話した。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-11 18:24
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/703981.html 訳J.S(1532字)

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue