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中国当局が韓国バラエティー番組のコピーを取り締まり

登録:2015-07-24 09:39 修正:2015-07-24 12:23
 「度を越して低俗」…娯楽性根絶を指示
 「健全な社会主義的核心価値を浮上させねば」
韓国のバラエティー番組の放送内容をそのまま使って人気を集めている中国版「私は歌手だ」=資料写真//ハンギョレ新聞社

 「韓国のバラエティー番組をコピーせず社会主義の核心価値観を打ち出しなさい」。中国当局が22日、自国で放送されるバラエティー番組の取り締まりに乗り出した。習近平主席就任後に持続される“理念取り締まり”が、お茶の間のテレビ番組製作にも影響を及ぼしている。

 中国の放送、新聞、出版を総括する機構である国家新聞出版広電総局(広電総局)は22日、「テレビのバラエティー番組は低俗な虚栄心と物神主義を排撃し、社会主義の核心価値観を高揚させなければならない」とする指針を各放送局に送った。

 広電総局は「ここ数年間、一部の芸能番組が中国で人気を呼んでいるが、一方では視聴率を上げるのに執着し、身辺雑記的な言葉の遊びや大げさに騒ぐことばかりに終始し、贅沢な浪費風潮を助長している」と批判し、「度を越した低俗さと娯楽性は必ず根絶しなければならない」と指示した。その代わりに広電総局は「バラエティー番組は肯定的かつ感動的な内容を盛り込み、是非を明確にさせなければならない。社会問題についても、歪曲したり膨らませてはならない」とした上で、「正直、忍耐といった健康な社会主義的核心価値観を浮上させなくてはならない」と要求した。広電総局はまた「麻薬服用やアルコール中毒の前歴がある人は出演陣から排除しなければならない」とした。

 広電総局のこうした動きは、社会主義理念強化と反腐敗を掲げた習近平政権の方針と軌道を共にする。習近平主席は常に「マルクス主義教育と中国伝統文化に関する教育を強化し、西欧思想に染まることに警戒しなければならない」と強調してきた。

 広電総局は韓国のバラエティー番組の模倣風潮にもブレーキをかけた。「一部のバラエティー番組が韓国やアメリカで放送された内容をそのまま持ち出してくる風潮は根絶しなければならない」とし、「番組製作者は中国固有の文化に自負心を持ち、これを反映させねばならない」と要求した。中国では現在、中国の芸能人が登場する中国版「ランニングマン」や「父さん、どこに行くの」などの番組が人気を集めている。

北京/ソン・ヨンチョル特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-07-23 20:17

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/701565.html 訳Y.B