本文に移動

国会 秩序維持権 発動 ‘法案強行処理’ 切迫

原文入力:2008-12-31午前02:27:37
キム・ヒョンオ議長, 与野党最終交渉決裂後…本会議場座り込み議員ら強制解散に直面

シン・スングン記者ソン・ヨンチョル記者パク・ジョンシク記者

←法案処理に対する与野党最後の交渉が最終決裂するやキム・ヒョンオ国会議長が30日夜、秩序維持権を発動し国会本庁正門を警察兵力らが守っている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

キム・ヒョンオ国会議長が30日夜、国会秩序維持権を発動し本会議場で座り込み中の民主・民主労働党議員らに対する強制解散および法律案職権上程のための手続きに入った。これに伴い放送法をはじめとして与野党間で尖鋭に意見が対抗した争点法案らがハンナラ党によって一方的に処理される可能性が大きくなった。

国会議長室は与野3党の院内代表会談交渉が最終決裂した直後、「キム議長が今日(30日)午後8時40分に秩序維持権を発動した」として「国会広報官室を中心に秩序回復のための説得作業を持続的に行うだろう」と語った。国会警衛課と広報官室関係者たちは「秩序維持権でも警衛を動員し本会議場の議員らを引き出すことができるだけに事実上の警護権発動」と明らかにした。

キム議長はこの日午前<聯合ニュース>との通話で「31日までの民生法案処理は、与野党合意という正常方法だけでなくその他の場合をもみな含んだ意味」として「正常な協議処理が一番良いが、民生法案も処理しないで手をこまねいていればその責任は与野党指導部の誰も避けることはできない」と話して与野党合意が決裂した場合は警護権発動および職権上程を行う意志を現わした。

キム議長はまた職権上程を通じて31日までに処理する法案に対する選別作業を進行したと分かった。

これに先立ちハンナラ党ホン・ジュンピョ,民主党ウォン・ヘヨン,先進創造会クォン・ソンテク院内代表はこの日夕方8時から国会貴賓食堂で最後の交渉を行ったが約40分で会談の最終決裂を宣言した。

この日の会談では放送法など言論関連法案と韓-米自由貿易協定(FTA)批准同意案の処理方式とその時点が最も大きい争点になった。ホン院内代表は会談決裂の後「党内反対を押し切ってメディア関連7ヶ法案と韓-米自由貿易協定批准同意案を来年2月中に協議処理をすると譲歩したが民主党が放送法処理に期限をつけずに合意処理することを要求した」として「これは野党が同意しなければ法案を処理できないという降参文書で受け入れなかった」と話した。ホン代表は「最後の妥協案を民主党が拒否したため社会改革法案を含む85ヶ重点処理法案をすべて年内に処理する」として「キム・ヒョンオ議長はハンナラ党が要求したこれら法案を職権上程してくれ」と繰り返し促した。ホン代表は「放送法がこのように激烈な論争の末に(合意に)ならなかったが核心法案を除いて秩序維持権を行使して処理するならば議員らが同意するか」として「議長が職権上程する法案内容を見て本会議場に入ることを検討する」と強調した。与野党異見がない民生法案だけを職権上程する場合、本会議不参加も考慮できるとキム議長を圧迫したのだ。

←民主党と民主労働党議員らが30日国会本会議場で国会議長の秩序維持権発動糾弾大会をしている。 (ソウル=聯合ニュース)

しかしウォン・ヘヨン民主党院内代表は「国会正常化のための野党提案をハンナラ党が拒否し交渉が最終決裂した。国会がイ・ミョンバクのための、イ・ミョンバクによる、イ・ミョンバクの汚い戦場に転落した」として批判した。チョン・セギュン民主党代表も緊急記者会見を行い「国会に国会議長とハンナラ党は見えず大統領府だけが見える」と法律案強行の背後として大統領府を指定して「国会議長が出て諸政党代表者会談および連席会議を主宰しろ」と要求した。チョン議長は「もしこういう努力もなしに大統領府の下手人のように、ハンナラ党の党員のように、国会の地位を落とし議長の職務を随行できないならば民主党は院外闘争など可能なすべての対応をするだろう」と明らかにした。 シン・スングン,ソン・ヨンチョル記者 skshin@hani.co.kr


(解説)警護権と秩序維持権=国会法は国会秩序維持のために国会議長が会期中の国会で‘警護権’を行使できるようにしている。議長は国会に警衛を置き、必要な場合警察派遣も要求することができる。警衛は会議場建物内で、警察は会議場建物外で警護することとなる。
キム・ヒョンオ国会議長が30日発動した‘秩序維持権’は国会法にない用語だ。国会法145条は‘議員が本会議または委員会会議場で会議場秩序をみだれさせる場合、議長または委員長が警告または制止して応じない場合に退場させることができる’と規定しているだけだ。

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/330451.html

原文: 訳J.S