「写真はなぜ撮ったらすぐ見れないの?」。物理学者エドウィン・ランドは娘の質問からポラロイドカメラを開発した。「少量の電気を必要な時にだけ直接作ることはできないのか?」。インド旅行中に停電を何度も経験したパク・ヘリン氏(イノマド代表)は、この問いの答えを出すために3年研究した末、流れる水だけあれば電気を作れる発電用小型タービンを開発した。
こうした純真に投げかけられた質問を挑戦課題に定め、多様な研究を推進する方法で、全国民を対象にした公募展が開かれる。民間専門家で構成された「Xプロジェクト推進委員会」(以下、X委員会)は10日、ソウル・三成(サムソン)洞のコエックスで発表会を開き、8月までに全国民を相手に「偉大な質問(X問題)公募展」を行う計画を明らかにした。
X委員会は昨年未来部が既存の枠組みを破る創意的な研究を支援する「Xプロジェクト」を推進させスタートした組織だ。イ・コンウ委員長(ソウル大機械航空工学部教授)を含む12人の民間専門家を委員として委嘱した。X委員会はプロジェクトのスローガンを「世の中を変える偉大な質問」に決め、全国民を相手に科学技術、ビジネス、人文社会、データなど4領域の“X問題”を公募することにした。
参加を望む人はXプロジェクトの公式HP(xproject.kr)を通じ質問を入力できる。X委員会は受けつけた質問から「100大研究質問」を選びこんで9月1日に発表し、質問の答えを出す研究者や研究チームを公募してから本格的な研究を進める予定だ。最も偉大な質問を投じた参加者に賞金500万ウォン(未来創造科学部長官賞)が提供されるなど、合計で3000万ウォン(約330万円)の賞金が与えられる。
韓国語原文入力:2015-06-10 20:54