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南北と中国の専門家ら、共同で「日本軍慰安婦謝罪」要求

登録:2015-06-01 22:51 修正:2015-06-02 07:35
 中国・延辺大学国際学術会議で
 北朝鮮からも参加し「性奴隷」批判
東北アジア歴史財団のロゴ//ハンギョレ新聞社

 韓国と北朝鮮、中国の専門家が日本軍慰安婦問題をテーマにした国際会議で、声をひとつにして日本の責任認定と謝罪を求めた。特に南北が慰安婦問題と関連して協力の可能性を示唆したことに注目が集まっている。

 東北アジア歴史財団は1日に発表した資料を通じて、5月30日、中国・延辺大学で同大学朝鮮韓国研究センターと中国社会科学院中歴史研究センターが共同主催で開かれた国際学術会議に、韓国と北朝鮮、中国の研究者が参加したと明らかにした。韓国からはユン・ミョンスク忠南大学国家戦略研究所専任研究員ら3人が、北朝鮮からはキム・チョルナム朝鮮社会科学院歴史研究所長など3人、中国からは蘇智良・上海師範大学人文科学院長ら5人が参加した。

 韓国のユン・ミョンスク研究員は「従軍慰安婦問題に関する日本の国家責任を一層幅広く規定しなければならない」と強調した。中国の蘇智良院長は、日本で出版された資料集と各種の歴史的文献、そして吉林省の記録保管所で発見された日本軍関連文書と被害者の口述資料などを挙げ、「戦争当時の日本軍性奴隷制度に関する証拠資料は数え切れないほど」だと指摘した。彼は、昨年朝日新聞が誤報を認めた事件をきっかけに、「資料がない」と軍慰安婦被害事実自体を否定する日本国内の気流に対して、「全くでたらめな詭弁だ」だと批判した。

 北朝鮮も「性奴隷」という表現を使って日本の態度を強く非難した。キム・チョルナム所長は「過去の性奴隷犯罪を否定・隠蔽する日本の裏には、国家的な責任と義務、賠償を隠蔽し、過去を蘇らせて軍国主義再侵略の野望を実現しようとする意図が隠されている」と指摘した。また、「真相究明と責任者の処罰が重要であり、日本の対する国際的圧力も強めなければならない」とし、国際的協調の必要性を提起した。

 主催側は「今後、状況が許すのなら、北朝鮮で関連会議を開催する案も検討している」と明らかにした。北朝鮮は2007年にソウルで開かれた「日本軍慰安婦問題解決のためのアジア連帯会議」に代表団を送って共同声明に賛同したが、今月21日ソウルで開かれた会議には「6・15共同行事を優先する」という意向を示して参加を見送った。

キム・ウェヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-06-01 20:23

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/693786.html  訳H.J

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