本文に移動

韓米日が4カ月ぶりの6カ国協議首席代表協議

登録:2015-05-26 22:42 修正:2015-05-27 06:36
 27日、ソウルで「新しい突破口の可能性は少ない」
 韓米代表は28日、訪中
 中国首席代表にも会う予定
ファン・ジュングク外交部朝鮮半島平和交渉本部長(左から)、ソン・キム国務省対北朝鮮政策特別代表、伊原純一・外務省アジア大洋州局長 //ハンギョレ新聞社

 韓米日3カ国の6カ国協議首席代表による協議が27日、ソウルで開かれる。韓米日首席代表が一堂に集まるのは今年1月28日、東京での協議が開かれて以来、4カ月ぶりのことだ。今回の協議後、韓国と米国首席代表は、中国の北京に渡って、中国の首席代表をそれぞれ会う予定だ。

 ファン・ジュングク外交部朝鮮半島平和交渉本部長、ソン・キム国務省対北朝鮮政策特別代表、伊原純一・外務省アジア大洋州局長が参加する今回の韓米日協議では、膠着状態にある核交渉の突破口を見つけるために、知恵を出し合う。3カ国協議に先立ち、26日、各国は2国間協議や業務晩餐などを通じて意見を調整した。

 今回の韓米日協議は、北朝鮮の相次ぐ核・ミサイル開発の試みやヒョン・ヨンチョル人民武力部長粛清説の公開などで、朝鮮半島周辺情勢の流動性が大きくなったような状況で行われる。ノ・グァンイル外交部報道官は26日の定例ブリーフィングで、「最近、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)射出試験の実施、ヒョン・ヨンチョル人民武力部長粛清説など、北朝鮮による脅威の状況と内部情勢について新たに評価する必要もあると思われる」と述べた。今回の協議では情勢の変化を新たに評価した上で、北朝鮮の追加核・ミサイル開発推進を抑制するとともに、北朝鮮を対話の場に導く方法をめぐる議論が行われるという。

 しかし、今回の協議で新たな突破口を見つけられる可能性は大きくないと思われる。これまで6カ国協議当事国の中で、北朝鮮を除いた5カ国が北朝鮮との「探索的対話」を進めることに意見の一致を見たが、北朝鮮は全く応じなかった。今回の協議では、追加の誘引策を提示するより、北朝鮮に対する圧迫をより強化する方に議論が流れていく可能性がある。

 韓国と米国首席代表は28日、中国の北京を訪問し、中国側の6カ国協議首席代表である武大偉・朝鮮半島事務特別代表をそれぞれ会う予定だ。ただし、韓米中3カ国協議開催の見通しは不透明だ。ノ報道官は「韓米中3者が一堂に集まって協議する予定はないと思われる」と述べた。ただし連続的な会談の開催により、事実上韓米中の「3カ国協議」が行われるわけで、これ自体が北朝鮮に対する圧迫となるのではないかという見方もある。

キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-26 20:04

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/692919.html  訳H.J

関連記事