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朴大統領、ユネスコ事務総長に「日帝徴用施設」の世界遺産登載反対

登録:2015-05-20 23:25 修正:2015-05-21 07:48
朴槿恵大統領が20日午後、大統領府でユネスコのイリナ・ボコヴァ事務総長を接見している=大統領府提供 //ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は20日、2015年世界教育フォーラム参加のため訪韓したユネスコのイリナ・ボコヴァ事務総長と大統領府で会い、日本が最近、朝鮮人強制徴用施設が含まれる近代産業施設のユネスコ世界遺産登載を推進していることに対し、明確な反対意思を伝えた。

 朴大統領はボコヴァ事務総長に「世界遺産は国家間の葛藤を助長するのではなく、対話・和解・友好を増進させる役割をしなければならない」とした上で、「残念ながら、日本が一部施設で非人道的な強制労働が強行された歴史には目を向けず、『九州・山口および近隣地域明治革命近代産業施設』の世界遺産への登載を申し込むのは、すべての人民のためでなければならないとする世界遺産協約の精神から外れ、国家間に不必要な分裂を招く」と強調した。日本が登載を推進しているのは長崎県の端島(軍艦島)一帯で、太平洋戦争当時、三菱重工業が日本戦艦などを作るために朝鮮人を強制動員した一つの場所だ。

 これに対しボコヴァ事務総長は「世界遺産委員会委員長に朴大統領のメッセージを明確に伝達する」と答えたと大統領府が伝えた。これに先立ちチョン・ウイファ国会議長とナ・ギョンウォン国会外交統一委員長もボコヴァ総長と国会で会い、端島一帯の文化遺産登載に反対する意思を繰り返し伝えた。

ソク・ジンファン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-20 22:15

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/692200.html 訳Y.B

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