原文入力:2008-12-29午後10:43:50
‘PD手帳 検事辞表’ 検察反応
予想されたこと…組織限界見せる
キム・ナミル記者
29日‘PD手帳’の狂牛病報道事件捜査を担当したイム・スビン ソウル中央地検刑事2部長検事の辞表決定の便りが知られ、大検察庁は指揮部との葛藤説を否認し波紋拡散を警戒する姿を見せた。しかし検察内部では‘予想されたこと’という話と共に検察組織の限界を見せたという自嘲混じりの反応も出ている。
大検察庁はイム部長検事の辞表決意背景に検察指揮部との葛藤があるという分析に対して「イム部長検事が捜査の結論を検察首脳部に報告したことはない。葛藤説は事実でない」と明らかにした。
しかしある検察関係者は「韓国で公務員組織、特に上命下服の検事同一体原則が生きている検察組織で、この程度大きい事件について‘ノー’と言うには自らの職を賭けなくてはならない」と話した。イム部長検事が無嫌疑側に立場を整理した瞬間から辞表を出すほかはない状況になったということだ。彼は「(検察組織を出て行けば)何か良いことがあって,辞表決心をしたのだろうか。本人も苦しいから出て行くことにしたのではないか」と話した。他の検察関係者もやはり「事件処理が遅れて検察総長やソウル中央地検長が困るようになった。 辞表を出すほかはない状況だろう」と説明した。
ある中間幹部は「イム部長検事がコーナーに追い詰められたという話が検察内にかなり以前から広まった」として「彼の身の振り方に対して組織内で納得できない雰囲気もある」と伝えた。
イム部長検事はこの日、辞意表明と関連しては堅く口を閉ざしつつも「私の原則が変わったとは考えない」と話した。イム部長検事は当初この日午前、低質麝香を国内に大量で流通させた薬剤関連事件を直接ブリーフィングする予定だったが、これを取り消した。
参加連帯司法監視センターは「今回のことで権力実力者の顔色を見ている検察指揮部が検察組織を亡ぼしているということが確認された」として「PD手帳製作陣に対して一日も早く無嫌疑処分を宣言せよ」と要求した。
キム・ナミル記者 namfic@hani.co.kr