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駐韓ロ大使「金正恩労働党第一書記、ロシアの戦勝70周年行事に参加予定」

登録:2015-04-23 23:31 修正:2015-04-24 06:27
アレクサンドル・チモニン駐韓大使共同インタビュー
アレクサンドル·チモニン駐韓ロシア大使が23日午前、ソウル中区貞洞大使館ロシア戦勝70周年記念日(5月9日)を控えて記者懇談会をしている イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 第2次大戦終戦70周年を迎え、5月9日、ロシアのモスクワで開かれる「勝戦70周年記念行事」に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記が参加する予定だと、ロシア側が公式確認した。

 アレクサンドル・チモニン駐韓ロシア大使は23日、ソウル中区貞洞の大使館で韓国の記者たちに会って、「私たちは、朝鮮民主主義人民共和国指導者のモスクワ訪問を楽しみにしており、金正恩第1書記の記念行事への参加のほか、プーチン大統領との首脳会談が行われる可能性もある」と述べた。チモニン大使の発言は、プーチン大統領の外交担当補佐官であるユリ・ウシャコフ氏が前日「複数の北朝鮮の管理者との接触を通じて、金正恩第1書記がモスクワに来ることを確認してもらった」と言ったことを確認した。

 「プーチン大統領と首脳会談行われる可能性も
 ロシア、開城工業団地の参加議論
 ロシア隣接地域へのTHAADの配備反対」

 金第1書記がモスクワでプーチン大統領に会うことになれば、執権後、初めての国外歴訪と初めての首脳会談となる。このイベントには、習近平中国国家主席など、25カ国の指導者が参加する予定で、朝中首脳会談などの開催の可能性にも関心が集まっている。韓国は朴槿恵(パク・クネ)大統領は不参加で、セヌリ党ユン・サンヒョン議員を特使として送ることを明らかにした状態だ。

 チモニン大使はこの日、韓朝ロ3国協力への強い意志を示し、「ロシアは、開城工業団地への参加のために複数のプロジェクトを論議中であり、その中の一つがロシアの高麗人たちが参加する食品の生産に関連するもの」だと述べた。また、羅津―ハサン、朝鮮半島―シベリア横断鉄道、天然ガスパイプライン構想などを挙げ、「北朝鮮をこのようなプロジェクトに含めると、地域の緊張緩和のための信頼を高められるだろう」と付け加えた。

 昨年ウクライナ事態に対して韓国政府が「ロシアのクリミア併合を認めることはできない」としたことについては、「韓国の立場を主権国家として尊重する」とし「この立場が両国関係に影響を及ぼさないことを希望する」と述べた。高高度防衛ミサイル(THAAD)の朝鮮半島配備問題については「THAAD、米国のグローバルミサイル防衛システム(MD)の一部として、ロシアと隣接する地域への配備に反対する」とし「このような決定をするときは、地域内の情勢に与える悪影響を考慮しなければならない」と反対の立場を明らかにした。

 ソウルに赴任する前、平壌(ピョンヤン)駐在の駐北朝鮮ロシア大使を務めたチモニン大使は「(韓国と北朝鮮の)差は非常に大きい。しかし、乗り越えられない壁があるわけではない」と述べた。

キム・ウェヒョン、パク・ヨンニュル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-04-23 20:02

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/688242.html  訳H.J

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