「ソンワンジョン・リスト」問題で朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率が40%台に留まることができず、再び30%台半ばに滑り落ちた。頻発する悪材の影響で中核支持層である嶺南と60歳以上など、いわゆる「コンクリート支持層」で支持率が急落したのが原因で、朴大統領の中核支持層が疲労感を示しているものと思われる。
世論調査専門機関「韓国ギャラップ」が全国の成人1008人を対象に実施し、17日に発表したアンケート調査結果によると、「朴大統領が職務遂行をうまく行っている」という肯定的評価は34%で、先週(39%)から5%ポイント急落した。朴大統領の支持率は昨年末、「チョン・ユンフェ氏による国政介入疑惑」と今年に入って世論の集中砲火を浴びた「年頭記者会見」、年末調整問題などで29%(2月1週)まで低下したが、今月に入ってから40%台を回復した。ところが、それも長く続かず、また30%台半ばに落ち込んでしまった。 「うまく行っていない」とする否定評価は先週52%から小幅上昇した54%を記録した。
急落の決定的な要因は、今月10日に始まった「ソンワンジョン・リスト」問題とみられる。否定の評価理由で最も多く挙げられた「人事の失敗」と答えた人は14%で、先週から10%ポイント急上昇した。
朴大統領の支持率が最近になって頻繁に30%台に落ち込むのは、中核支持層の支持が不安定になり、亀裂が日常化しているためと思われる。今回の事態でも大邱・慶尚北道における離脱が際立っており、この地域の支持率は1週間で65%から51%へ14%ポイントも急落した。もう一つの重要な支持層である60歳以上でも71%から61%に急落した。以前ならかなりの悪材があっても、いわゆる「コンクリート支持層」は大きく揺らぐことはなかったが、昨年末を基点に、最近ではむしろ悪材に敏感に反応している。
朴大統領の人気の低下と共に、セヌリ党支持率も40%から38%に、今年に入って初めて30%台を記録した。朴槿恵政権発足後、セヌリ党の支持率が40%を下回ったのは、2013年6月から8月にかけての国家情報院の大統領選挙介入コメント事件(7月4週目36%)と、昨年のセウォル号の惨事直後(39%)など、2回だけだった。新政治民主連合(25%)は先週と同じだった。
オピニオンライブ世論分析センターのユン・フィウン氏は「野党を指示する傾向がある20代から40代が既に否定評価層に固着された中で、国民が受け入れ難い腐敗・不正問題が再び浮上し、保守層でも朴大統領とセヌリ党の結束力が緩んでいる」と分析した。韓国ギャラップ関係者は「(李首相の進退判断が留保された)この状態で、(大統領の歴訪で)2週間が過ぎてしまうと、ニュースに敏感な50代以上で否定世論がさらに拡大する可能性がある」とし「このような状況では海外訪問の実質的な成果まで大きくない場合、『なぜ行ったのか?』という失望感まで重なる可能性がある」と話した。この調査は、14日から16日に亘って、携帯電話の任意の発信(RDD)方式で行われており、信頼水準95%で標本誤差は±3.1%ポイントだ。
韓国語原文入力:2015-04-17 19:46
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/687370.html 訳H.J