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セウォル号高校生賠償金は1人当り約4600万円

登録:2015-04-01 22:33 修正:2015-04-02 04:28
国民義援金3億ウォン・旅行者保険1億ウォンも
昨年4月16日夕方、セウォル号が沈没している様子 珍島/キム・ボンギュ先任記者 //ハンギョレ新聞社

 昨年4月のセウォル号沈没事件で犠牲になった京畿道安山(アンサン)檀園高生徒に平均で4億2千万ウォン(約4600万円)、教師には平均7億6千万ウォン(約8300万円)が賠償金として支払われる。

 1日、海洋水産部はセウォル号事件被害者に対する賠・補償金の算定基準と予想額、申請・支払い手続きを発表した。 死亡・行方不明の檀園高生250人は1人当り平均4億2千万ウォン、死亡・失踪した檀園高教師11人は平均7億6千万ウォンの賠償金を受け取ることになる。 死亡・行方不明の一般人は、所得と年齢により1億5千万ウォンから6億ウォン程度の賠償金を受け取ることになる。 救助された人も予想逸失収入分とかかった治療費、今後の治療費、慰謝料を賠償金として受け取る。 賠償金の他に政府は、被害家族1世帯当り生活安定資金などとして平均4200万ウォンを支援する。

 政府は犠牲者に対する賠償金の他に、保険金と国民義援金配分予想額も公開した。 政府の説明によれば、死亡・行方不明の檀園高生は賠償金と3億ウォンの国民義援金、1億ウォンの旅行者保険金を含め合計8億2千万ウォンを受け取ることになる。 また、死亡・行方不明の檀園高教師は賠償金と国民義援金3億ウォン、旅行者保険8千万ウォンを含め11億4千万ウォンを受け取ることになる。 保険金は該当学校が加入していた保険によるもので、国民義援金は一般市民が寄せたお金だ。

 政府は賠償金として先に1400億ウォンを投じるが、大部分は求償権請求を通じて回収される見込みだ。 セウォル号は1人当り3億5千万ウォンまでの補償が受けられる保険に加入しているためだ。海洋水産部は政府の救助責任に対する賠償は、関連裁判の結果に従うと明らかにした。

 この他にセウォル号沈没にともなう周辺漁民の財産被害と収入損失に対しては賠・補償金を、セウォル号に積載されていた貨物と車両に対しては賠償金を支払う。

 セウォル号被害者や被害者家族が賠償金を受け取るためには、9月28日までに申し込まなければならず、早ければ5月末から受け取ることができる。 海洋水産部は1日からホームページとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や携帯メール等を通して申請手続きを案内し、4月初めに現地説明会を開き4月中旬から現場で申請を受け付ける。 また、1日からは「海洋水産部賠償および補償支援団」を訪問したり、郵便で申し込むこともできる。 昨年4月16日に起きたセウォル号沈没事件では、295人が死亡し、9人が今も行方不明で、172人が救助された。

世宗/キム・キュウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://hani.co.kr/arti/economy/economy_general/685110.html 韓国語原文入力:2015-04-01 20:42
訳J.S(1211字)

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