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朝露首脳会談、5月開催の可能性高まる

登録:2015-03-11 21:34 修正:2015-03-12 06:51
 両国が今年を「親善の年」と決定
 金正恩第一書記の訪露にプーチン大統領答訪の可能性
5月に北朝鮮の金正恩労働党第1書記とロシアのウラジミール・プーチン大統領の首脳会談の可能性が提起されている。//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮とロシアが今年を「親善の年」とし、最近急接近した両国の親密度を国内外に強調する動きに出た。このような流れから、5月ロシアで開かれる戦勝節記念行事への金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の出席と、ロシアのプーチン大統領の答訪の可能性も一層高まったとの見方が出ている。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、「朝鮮の祖国解放70周年とロシアの祖国戦争勝利70周年を迎える2015年を朝鮮民主主義人民共和国とロシア連邦との間の親善の年とすることに決めた」とし「相互合意に応じて、政治、経済、文化をはじめとする様々な分野で両国間の関係を新たなにより高い段階へと発展させることが目的だ」と説明した。

 今年両国は「解放70周年」と「勝戦70周年」の共同記念として平壌(ピョンヤン)、モスクワなどいくつかの都市で共同文化行事を開催する予定である。両国が今年の親善の年に定めて国家機関および地域間の代表団の交流と接触の活性化に乗り出したことで、両国高官の相互訪問も視野に入ってきたものと見られる。金正恩第1書記が5月にロシアを訪問すると、これに対する答訪形式でプーチン大統領が北朝鮮を訪問する可能性も少なくない。

 両国間の交流は代替エネルギーの分野まで広がっている。ロシア国営電力会社であるラオエス・ヴォストーカのアレクセイ・カプルーン副社長は最近、ロシアが北朝鮮羅先(羅津・先鋒)経済特区に大規模な風力発電所の建設を検討していることを明らかにしたと、米自由アジア放送が現地メディアを引用して報じた。カプルーン副社長は、建設予定敷地の実現可能性調査に関連する計画も発表し、現在10メガワット規模の風力発電設備の建設を検討中だが、最大20メガワット容量の設備を建設する可能性もあると説明した。この事業は、北朝鮮とロシアが合意した羅先特区電力供給事業とは別に進められるが、経費調達問題の解決の目途が立たず、見通しは未知数だ。

 これに先立ち、先月ロシアを訪問したリ・ヨンナム北朝鮮貿易相は「私たちは、ロシア側と2020年までに両国の貿易を10億ドル水準に引き上げる目標を設定した」と明らかにした。 1億ドル規模だった昨年の貿易の10倍まで拡大するというのだ。リ貿易相は当時、農業分野と農産品交易、北朝鮮内の鉄道改修などの交通インフラ事業、北朝鮮の地下資源開発とロシア産機・建設資材の輸入などを事例として挙げていた。

キム・ウェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.03.11 20:18

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/681862.html  訳H.J

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