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仁川空港で足止めのスーダン出身者が難民認定申請で勝訴

登録:2015-03-09 08:11 修正:2015-03-09 10:05
スーダンを逃れ仁川空港で5カ月間生活
 ソウル高裁「審査機会制限は誤り」
祖国でクーデターが発生し一時的に幽霊国家となった国から無国籍者となって入国した人が空港で足止めされる映画『ターミナル』の事情が仁川空港で現実となった。//ハンギョレ新聞社

 ソウル高裁行政6部(裁判長ユン・ソングン)はアフリカのスーダン出身のM氏が難民認定審査を求め仁川(インチョン)空港出入国管理事務所長を相手に起こした訴訟で、原審通り原告勝訴の判決を下したと8日明らかにした。

 M氏は内戦が続くスーダンで強制徴集命令に応じず2013年11月18日に出国した。同月20日に仁川国際空港に到着して難民申請したが、出入国管理事務所は「難民認定審査に付託するに足る信頼できる明白な理由が認められず、難民認定申請理由などで偽りの陳述で一貫」していると難民審査を付託しないことを決めた。

 これに対しM氏は、仁川空港出国控室で5カ月間過ごしており、難民審査を受けられるようにしてほしいとする行政訴訟と出国控室から出れるようにする人身保護請求訴訟を起こした。

 裁判所は「多少疑いの余地があっても具体的判断が必要な時は難民申請者を審査に付託」しなければならないとした。この判決は最近の出入国管理事務所の上告放棄により確定し、M氏は審査を受けられるようになった。

ジョンファンボン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.03.08 20:00

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/681345.html 訳Y.B

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