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歌手死亡の医療過誤、韓国警察が病院院長を業務上過失致死で送検

登録:2015-03-03 22:12 修正:2015-03-04 07:06
 病院長を起訴意見で送検
 手術後の腹膜炎症状にもかかわらず退院させ
 翌日にも痛みを訴えたが措置不十分
故シン・ヘチョル氏の告別式。 写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 警察が昨年亡くなった歌手シン・ヘチョル氏を手術したS病院カン院長(44)に対して業務上過失致死の疑いを適用し起訴意見で送検することにした。

 ソウル松坡(ソンパ)警察署は3日、捜査結果を発表し「腸狭窄手術が直接的な死亡原因ではないが、病院側が深刻な合併症を見逃しシン氏を救える機会を二度のがし死亡に至らしめた」と結論を出した。

 警察による捜査の結果、手術の二日後である昨年10月19日の胸部エックス線撮影で腹膜炎の症状が現れていたのに、カン院長は「通常的回復過程」とし退院させた。 翌日未明、シン氏が腹痛と吐き気を訴え病院を再び訪ねたが、この時も「手術後に現れる一般的症状」として積極的に対処しなかったという。 シン氏は手術から10日後の昨年10月27日に亡くなった。 チョン・ウグァン松坡警察署刑事課長は「シン氏は当初胃と小腸が癒着していなかったが、カン院長が必要のない胃の手術を行い、損傷を負わせた可能性がある」と説明した。

 カン院長はシン氏が手術後に禁食指示を守らず、芸能活動を理由に退院を要求したと主張した。 だが、警察は「当時シン氏は医師がすべての活動を中断させ、追加検査などを受けなければならない状態だった」と話した。 これに対しカン院長は反論資料を通じて「再入院と追加検査などを指示したが、シン氏がこれを拒否して病院を無断離脱した。これを病院の責任として処理することは不当だ」と主張した。

 一方、シン氏事件を契機に2日に発足したソウル警察庁広域捜査隊医療事故専門担当捜査チームは先月26日、ソウル江南(カンナム)のある整形外科病院で発生した顔脂肪移植オペ死亡事件を直接捜査することを検討していると明らかにした。

ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/680578.html 韓国語原文入力:2015/03/03 21:24
訳J.S(955字)

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