双龍(サンヨン)自動車煙突座り込み3日目、SNSでは応援続く
イ・チャングン政策室長の母親“最後まで頑張れ”激励
キム・ジンスク“10年を投げ出させ、踏みにじるばかりの世の中”絶叫
「双龍自動車の昔の同僚に手を握ってほしいという気持ちで煙突に登りました。 自尊心も何も全てを投げ打つ覚悟です。 お願いです。 解雇者たちの手を握って下さい」 (イ・チャングン)
13日未明、双龍自動車解雇労働者のイ・チャングン政策企画室長とキム・ジョンウク事務局長は、双龍車平沢(ピョンテク)工場内にある高さ70メートルの煙突に上がり、高所座り込みを始めた。その便りが知らされると週末を通してSNSは煮え立った。零下の気温をよそに、SNS上では厳寒に抗して高さ70メートルに上がった双龍自動車労働者を熱く応援する連帯の声で熱くなった。
キム・ジンスク民主労総指導委員は、双龍自動車労働者の高所座り込みが知らされた13日、ツイッター(@JINSUK_85)を通じて「断食とか高所とか、なぜそんなに危険で極端な選択をするのかと良く言われるが、10年も6年も必死に叫んで悲鳴をあげても、追い出して踏みにじるばかりの世の中。血を吐いて絶叫しても驚きもしない世の中で、一体他に何ができますか。 何をすれば良いというのか」と労働者の切迫した状況を話した。 ツイッターユーザーのコムマ(@de_comma)は「社内の便りに付けられたコメントを読んで“毒のある人々”という文を読んでしばらく泣いた」として「毒のある人々ならばあんな所に登ることはできない。どれほど弱い男だったら助けてほしいとあんな風に身一つで上がれるのか、この毒のある共同体は本当に理解できないのか」と虚しい心境を吐露した。 同じ日、小児精神科専門医ソ・チョンソク(@suhcs)教授は「ちょっと整理してみたい。年末に新年を迎える前に昔を思い起こすように、双龍車解雇者の方々を復職させて欲しい」として「すでに6年。子供が小学校に入学する頃に解雇されたとすれば、もう卒業する時だ。 仕事を続けたいという素朴な希望が叶えられることを切に望む」と書いた。
焦る気持ちで平沢工場を訪れた人々もSNSを通じて便りを伝えた。そこには息子の高所座り込みの消息を聞いて故郷から駆け付けたイ・チャングン企画室長の母親もいた。 イ・チャングン企画室長の妻イ・チャヨン(@shantijayoung)氏は、ツイッターを通じて「お母さん(イ・チャングン氏の母親)は何も知らずに四番目の兄さんに手に引かれて来られた。 膝を屈して胸を打ってから、煙突の上にいる息子に電話で力強くおっしゃった」として「他人様の息子が上がっていたなら気が気でないが、自分の息子が登ったのでむしろ良かった。 最後まで頑張って来い」と伝えた。
煙突上に座り込んだ2人を応援するために、双龍車平沢工場前にテントを張って警察に連行されたまた別の双龍車解雇労働者を心配する声も出てきた。双龍車解雇労働者と家族のための心理治癒空間“ワラッ”の心理企画者イ・ミョンス氏(@meprism)も14日ツイッターで「煙突上の同僚を守るため抗議して留置場に押し込められて令状実質審査を待つまた別の二人の男を考えれば、一層悲しい」となげいた。 13日午後、双龍車平沢工場の煙突が見える場所に立てたテントの撤去を阻んだコ・ドンミン双龍車支部対外協力室長とキム・ソンジン氏が警察に連行された。 平沢警察署は二人に対して公務執行妨害の疑いで拘束令状を請求した。
煙突座り込み3日目をむかえる15日朝、イ・チャングン政策企画室長は出勤する同僚にツィッターを上げた。 「おしっこがしたい子犬のように、1メートルの幅で行ったり来たりしながら出勤する同僚たちを見ています。 表情も分からない距離だから千里眼にもなってみます。 煙突の下を同僚がもう少し通って欲しい気持ちです」と残した。
二人が上がった70メートルの煙突は、2009年の“整理解雇反対” 77日工場占拠ストライキの時にソ・メンソプ双龍車支部非正規職支会長など3人が86日間にわたり座り込みした所だ。 労組は「最高裁判決などで双龍車解雇労働者がもはや希望見出し難い状態で、工場内に進入するしんどい決定を下した」として「会社側に引き続き交渉を要求したが受け入れられず、もうどこへも行く所がないという心情で解雇者の復職を要求するために下した崖っぷちの選択」と明らかにした。