「たばこを止めるために吸っているんですから!」
保健医療研「禁煙効果不透明…規制しなければ」
ソウルのある高校教師のイ氏(36)は休み時間に電子たばこを吸う生徒を注意してとんだ“逆襲”に会った。生徒たちは堂々とした態度で「たばこを止めるために吸っているのになんで止めるんですか。ニコチンがないのでお母さんの許可も得ています」とかえって声を荒げてきたからだ。イ氏は5日、「禁煙するため変えたと言うのだから返す言葉がなかった」と話した。
教師イ氏の“誤解”とは事情が異なり、青少年はニコチンのない電子たばこも吸うことはできない。女性家族部は2011年11月にニコチンの有無とは関係なく電子たばこ機器装置を青少年有害物に指定した。青少年保護法により電子たばこ関連品を青少年に売った事業者は刑事処罰される。電子たばこはニコチンがあれば“たばこ”に、ニコチンがなければ喫煙欲求を低める“医薬外品”に分類される。
だが、インターネットを通した中古取り引きや直接購買方式などで青少年にも電子たばこは買えるし、オフラインの売り場もほとんどが取り締まりの死角地帯だ。今年に入り女性家族部の青少年保護中央点検団が取り締まった有害薬品(酒・タバコ)実績(99件)のうち、青少年に対する電子たばこ販売は一件もない。
イギョンウン保健福祉部健康増進課長は「電子たばこはあまり害にならないように見えるので、家庭や学校で喫煙していた青少年に代わりに薦めたり、禁煙補助器具と誤解する場合がある。“電子たばこもたばこ”なので青少年に利用できないようにするのが正しい」と話した。イ・ソンギュ韓国保健医療研究員副研究委員も「電子たばこで禁煙に成功する可能性が高いという主張はまだ立証されていない。かえって電子たばこで生徒たちが喫煙を始めるきっかけになったりもする」と指摘した。
パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2014.11.05 21:41