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キム・ハンギル、アン・チョルス新政治民主連合共同代表。イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

　セヌリ党が圧勝を収めた7・30再・補欠選挙について、ネチズンたちが惨敗を免れなかった新政治民主連合を一斉に“審判”している。野党の衝撃的な敗北で、セウォル号特別法制定など、セウォル号の真相究明作業にブレーキがかかるのではと懸念する声も多い。

　ネチズンたちは惨敗の原因を新政治連合の無能さに求めている。 「今の野党は伝統的に無能だったけれど、にもかかわらず、“まだもっともっと無能になれるんだ”と精一杯に叫んでいるようだ(@jiman_****)」、「なぜ私たちに４議席しか下さらなかったのですか？　と抗議することもできよう。そこに深い意味があるのだ。お前たちは6.4地方選挙以後の２か月を無為に送った。お前たちには試練が必要なのだ(@newspr****)」など、朴槿恵(パク・クネ)大統領の国政遂行に対する支持度が下落し決して不利ではない状況で最悪の結果を出した野党を糾弾する声が多い。

　野党が2012年の総選挙と大統領選挙をはじめ最近選挙で負け続けていることに嫌気が差している人も多い。ツイッターID@nam****は、「選挙初期の有利な情勢＞＞見当外れの公認作業＞＞代案のない政権審判論＞＞敗北＞＞勝てる筈の選挙に負けた、換骨奪胎云々(訳注：換骨奪胎は日本語と違い、骨も胎も全て一新するという良い意味で使われる)・・・。いったい何度、同じパターンでやられたら気が済むのか…」と指摘した。@Alleg****は、「いったい国民の峻厳な警告を何度受けたら正気に戻って、骨を削るのか？　李明博(イ・ミョンバク)の時から削っていたなら、今頃は骨が爪楊枝になってる筈」と皮肉った。

　30日午後11時ころ、惨敗が確実になるとユ・ギホン新政治民主連合スポークスマンが「低い投票率の壁を越えられなかった」として惨敗原因の一つに低投票率を挙げたが、それについても強い批判を受けている。ツイッター利用者@supercal****は、「もはや投票率が低いというのは弁明になり得ない。 順天(スンチョン)・谷城(コクソン)は全国で一番高い投票率を示し、セヌリ党候補を当選させた。有権者は“代案があれば”投票する。代案になり得ていない自分たちを振り返って見ろ」と叱咤した。

　1988年以降、初めて光州(クァンジュ)・全羅南道地域でセヌリ党国会議員を選択した順天・谷城や、ノ・フェチャン正義党候補が労働党のキム・ジョンチョル候補の得た1100余票より少ない僅か900票差でセヌリ党のナ・ギョンウォン候補に敗れたソウル銅雀乙のように、野党を支持するネチズンたちには受け入れ難い結果に対しても、その“審判”の刃は新政治民主連合に向けられている。

　ID@sonicm****は、「今日の三大バカ その１：順天市民たちを悪く言う人。その２：キム・ジョンチョルを悪く言う人。その３：アン・チョルスの無条件擁護者」と書いた。@Jeongta****は、「“自分がこの地域の有権者だったら誰をどのように選択するだろうか”ということもシミュレーションできない人たちが、しきりにセウォル号の話で国民の水準に愚痴を言い、民主主義の砦である全羅道よ、お前にまでこうされては本当に困るとのたまっている」と指摘した。

　「アン・チョルスがリアル新政治をするのをご覧あれ。 全羅南道(チョルラナムド)でセヌリ党が当選するなんて、こんな新政治がどこにある(@Yuki_N****)」など、アン・チョルス代表に対する失望感を表出する人も多い。

　野党の惨敗で、セウォル号の真相究明が難しくなるのではないかという憂慮の声もあふれている。@imbe****は、「セウォル号審判論を選挙に利用したことの厳しい代価が待っている」と書いた。@elle****は、「心配だ。政治に対する疲労度が、セウォル号事故の問題点をきちんと明らかにしてよりよい未来に備えようという努力に対する疲労感に飛び火してはならないのだが。本当に忘れてはならない。私と私の家族がいつでも安全不感症事故の主人公になり得るのだという事実を知っているならば」と書いた。

　@mad****は、「党利党略を離れて、さらには次期大統領選さえも離れて、セウォル号の犠牲者とその家族たちの無念を晴らすことに全力投球してほしい。結局、すべてはそこから出発することになるのだから」と書いた。

チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr