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少数者擁護が期待された二人の最高裁判事も存在感希薄(1)

登録:2014-09-23 21:26 修正:2014-09-24 07:57
ヤン・スンテ最高裁長官の3年、最高裁集中点検
(2)自分の役割を果たせない最高裁判事たち

女性・非ソウル大・弁護士‘スペック’
パク・ポヨン最高裁判事、人事聴聞会で
「女性・少数者ために足跡を残したい」
反対・補充・別個意見は18%に過ぎず

キム・ソヨン最高裁判事も19%に終わる
審理を引き受けた事件も‘成績不振’
「最高裁の構成を実質的に多様化すべき」指摘

パク・ポヨン最高裁判事 //ハンギョレ新聞社

-どんな最高裁判事として記憶されることを望むか?

「女性と少数者のために明確な足跡を残したい」

-裁判官として守らなければならない最も重要な価値は何だと考えるか?

「バランス感覚だ」

 2011年11月、国会人事聴聞会で議員らとパク・ポヨン最高裁判事候補者(53・司法研修院16期)の間で交わされた一問一答だ。 多数の最高裁判事とは異なり、女性・非ソウル大学(漢陽大学)・弁護士(判事退職後8年)という“スペック”を持っていた3人目の女性最高裁判事の出現だったので法曹界内外の視線が集中した。

 就任からまもなく3年を迎える現在、彼女は“女性と少数者の権利”と“バランス感覚”という二匹のウサギを捕まえるのに成功しただろうか?  残念ながら女性と少数者の権利伸張に関連して期待には至っていないという評価が一般的だ。 「多様性は新たな価値を作り出せるが、調和を作り出せなければ葛藤を起こすことになる」という聴聞会の時の発言から、このような結果はすでに予期されていたことなのかも知れない。

 3年近くの間に参加した最高裁全員合議体判決で、パク最高裁判事は口数が少なかった。 合計56回参加して、反対・補充・別個意見を出した比率は17.8%に過ぎなかった。 通常多数意見に従うヤン・スンテ最高裁長官と、5回しか全員合議体判決に参加しなかったチョ・ヒデ最高裁判事を除く最高裁判事の中で、コ・ヨンハン最高裁判事(13.2%)に続き二番目に低い数値だ。反対意見を出したり、多数意見と結論は同じでも別の法論理を提示(別個意見)したり、多数意見または反対意見を補完(補充意見)する意見は全員合議体事件で熾烈な論争がなされたことを示す証拠だ。 このような基準で見ればパク最高裁判事の存在感は希薄だったという話だ。

 キム・ソヨン最高裁判事(49・19期)の場合も大きく変わらない。 女性であるパク・ポヨン、キム・ソヨン最高裁判事の反対意見陳述比率は、それぞれ8.9%、9.7%で、最高裁判事の全体平均(12.4%)にも達し得なかった。 別個・補充意見まで加えた比率もそれぞれ17.9%、19.4%で、最高裁判事の平均(22.3%・ヤン最高裁長官は除く)を下回った。

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/656349.html 韓国語原文入力:2014/09/23 08:22
訳J.S(1289字)

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