ソウル教育大学総長時期の特別選考に関連し
6月9日に警察で調査、7月31日に立件
今月22日に“高等教育法違反”で検察送検
個人の深刻な不正と見るのは難しく
任命3か月後の更迭理由は説得力に欠ける
追加疑惑や別個事件の疑惑が増幅
20日に突然辞任したソン・グァンヨン(写真)大統領府教育文化首席が、首席内定発表の3日前である今年6月9日に警察に出向いて高等教育法違反容疑の調査を受け、首席任命後の7月31日には同容疑で立件されていたことが確認された。 一部ではこれをソン首席の直接の辞任理由と見ているが、個人の深刻な過ちとも思えない事件を任命から3か月もすぎてから更迭理由とするのは不自然であり、この日の警察発表以後、ソン首席自認をめぐる疑惑はかえって大きくなっている。
ソウル瑞草(ソチョ)警察署は22日、高等教育法違反容疑で16の大学と11人の総長を立件または捜査中であり、そのうちソン首席を含む大学総長の5人を、この日検察に送検したと明らかにした。 ソン首席の高等教育法違反容疑は、彼がソウル教育大学総長だった2010年に大学内の生涯教育院が主導した「1+3国際特別選考」を最終的に決裁したのが問題にされた。この選考は、国内の大学で1年間、外国の大学で2~3年間授業に出席すれば大学の学位を認める選考だったが、教育部が許可しなかったため学位が認められず、裁判所でもこの選考が不法という判断を下していた。警察は「昨年末に他の留学センターから機密情報を入手して内偵調査をしているうちソウル教育大が含まれ捜査しただけで、被疑者として立件する時もソン前総長が大統領府首席であることを知らなかった」と話した。
警察の説明通りソン首席が高等教育法を違反したソウル教育大の代表者として法的責任があるかは、調査されたことがすべてであるなら、この事件をソン首席の辞任理由とするのは説明がつかない部分があまりに多い。彼が担当の首席として準備してきた仁川(インチョン)アジア競技大会の初日に突然更迭されるほど深刻な事案とは考えにくく、朴槿恵(パク・クネ)大統領のセールス外交出発当日にこんな事実を公開して“政治的打撃”を被らねばならないほど重要懸案でもないためだ。まだ裁判所の最終判断も出ていないし、警察自ら明らかにした通り、個人の誤りや不正と見るのも難しい。
しかも、ソン首席は任命前に警察の調査を受け、大統領府もその内容をすでに知っていたはずだ。また、ソン首席が立件されたのは7月末なので、この事案で更迭するならその直後でなければ辻褄が合わない。このため大統領府内外では、今回の警察調査の件の他にソン首席個人と関連した他の懸案が大きくなったという疑惑が消えないでいる。
検察に送検された今回の事件に関連した追加疑惑が出てきたり、別件の事件があるのではないかということだ。 大統領府高官の突然の辞任をめぐり、本人ならびに大統領府が納得のいく説明をしていないことが、かえって何か隠しているのではないかという疑惑を増長させている。 ソン首席辞任直後に「学校に戻りたいという」という呆れるばかりの大統領府の説明も状況をさらに悪化させた。
韓国語原文入力::2014/09/22 20:52
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