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2期内閣 続々と落馬対象 セヌリ‘最悪候補’キム・ミョンスまで守るか

登録:2014-07-06 23:47 修正:2014-07-07 07:17
[ニュース分析] 7日から人事聴聞会
キム・ミョンス社会副総理 兼 教育部長官候補者が、先月30日午前ソウル鍾路区(チョンノグ)東崇洞(トンスンドン)の国立国際教育院候補事務室に出勤している。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr//ハンギョレ新聞社

「副総理候補まで落馬は許されない」守って行くには負担が大きく困惑

 セウォル号惨事以後、朴槿恵(パク・クネ)政府が組んだ第2期内閣に対する‘公開検証’が7~10日に4日間の日程で幕を上げる。 朴槿恵政府としては、国務総理候補者に指名されたアン・デヒ元最高裁判事、ムン・チャングク元<中央日報>主筆が、世論検証段階で人事聴聞会場にも立てずに落馬するや、セウォル号惨事の責任を負って辞意を明らかにしたチョン・ホンウォン総理を留任させるなど‘人事惨劇’が起きた状況であり、今回聴聞会場に立つ8人の長官候補者らは全員通過することを望んでいる。 しかし絶えることなく提起され続けている数多くの疑惑で‘歴代最悪候補’という評価を受けているキム・ミョンス副総理(社会)候補者をはじめ、朴大統領が今回指名した候補者の大部分が論文盗作、兵役特典、不動産投機、税金脱漏など以前であれば聴聞会に立つことも難しいほど道徳性論議から自由でない。 その上、能力や資質面でも専門性が劣り‘大統領選挙キャンプ出身’という理由以外には、なぜ長官にならなければならないのか納得し難い候補者が多く、朴大統領や候補者が聴聞会を通じて国民の共感を得ることは難しいのと見られる。

 そのために与野党間の政治工学的分析にだけ陥って、与党は‘総理に続き副総理まで落馬させてはならない’として、積極的な守城戦略を立てているが、そうすればなおさら大統領府と与党の政治的負担が増えるだけだと専門家たちは話している。

 セヌリ党のある再選議員は6日「私たちも(各種疑惑が)負担になるが、キム候補者が副総理候補であるだけに簡単には捨てられない」として「ムン・チャングク総理候補者落馬でコーナーに追い詰められたが、副総理候補者まで落とすわけにはいかない」と話した。 キム候補者が指名された社会副総理 兼 教育部長官は、セウォル号惨事以後に発表された政府組織改編案で経済副総理、国家安保室長と共に国政の3軸の責任を担うために新設されたポストであるためだ。 しかし弟子の論文書き写し、研究費不正受領、任用時の虚偽経歴記載、昇進時の論文盗作など‘慣行’と見るにも度を越した不道徳性を見せたキム候補者を、野党は‘落馬1号’として聴聞会に臨むと意気込んでいる。

 セヌリ党は現在の状態では積極的に防御を通じてキム候補者を引っ張っていくことが負担になると見て、世論反転の機会を伺っている。 セヌリ党がキム候補者を防御してくれる弟子と、この間提起された疑惑が教育学界の慣行であったという点を証言する教授らを聴聞会の証人として大挙採択したことからもこれを知ることができる。

 イ・チョルヒ イ・ムン政治戦略研究所所長は「与党は今キム・ミョンス候補者を守ることもできず、守らないこともできないという‘キム・ミョンス ジレンマ’に陥っている」として「人事聴聞会が終わって、もし与党がキム候補者に対する聴聞報告書採択を強行し、また大統領が任命を強行する場合、朴大統領の支持率は再び墜落しかねない」と話した。

 一方、キム・ミョンス候補者は国会に提出した書面答弁書を通じて、大統領退陣を要求した全国教職員労働組合教師宣言に対して「憲法と教育基本法に規定された教育の政治的中立性を傷つけ、国家公務員法に規定された集団行為禁止に違反したこと」とし、「法と原則に則り懲戒などの必要な措置を取らなければならないと考える」と明らかにしたと、パク・ホングン新政治民主連合議員がこの日伝えた。 任命が強行されれば全教組との全面的な衝突も予想される。 イユ・チュヒョン、キム・スホン記者 edigna@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/645740.html 韓国語原文入力:2014/07/06 22:28
訳J.S(1782字)

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