ムン・ヨンニン前教育長時の1次評価より平均で11点下落
基本点数をなくし新指標を適用
生徒充員率・監査結果も反映された模様
ハナ高・ハンガラム高は‘高得点’評価
ソウル市教育庁が今年再指定の評価対象となった自律型私立高校14校を総合評価した結果、世和高校・宇信高校・梨大付属高校などが最も低い評価を受けた事実が確認された。
パク・ホングン議員(新政治民主連合)がソウル市教育庁から受け取り9日に『ハンギョレ』に公開した「自律型私立高の運営性と総合評価採点表」を見ると、世和高校が58.4点で最低点となり、宇信高校(63.3)と梨大付属高校(64.6)が後に続いた。この3校と共に慶煕高校(64.7)・培材高校(65.2)・中央高校(65.4)・崇文高校(66.1)・信一高校(68.7)が再指定評価基準点数の70点(100点満点)に至らず自律型私立高指定取消通知を受けた(『ハンギョレ』 9月5日付参照)。最も高い点数を得た学校はハナ高校(94.1)であり、ハンガラム高校(84.4)・梨花女子高校(75.8)・東星高校(73.1)が後に続いた。中東高校(71.5)と漢陽大付属高校(70.9)は基準点をかろうじて超えた。
ソウル市教育庁のチョ・ヒヨン教育監(長)が実施した総合評価の結果、自律型私立高はムン・ヨンニン前教育監当時の1次評価より0.8点から17点まで、平均で11点ほど評価点数が下がった。チョ教育監は1次評価結果では与えていた基本点数をなくし“自律型私立高校の設立趣旨に合う運営の認識水準“、“自己負担公教育費の適切性”、“生徒の参与と自治文化活性化”を評価指標に新たに組み入れて配点を調整し総合評価を行った。
各学校がどんな領域で減点され脱落したかは公開されなかった。ただし基礎教科目である国語・英語・数学の教科課程編成比率が大きな影響を及ぼしはしなかったものと分析される。 2010~2013学年度新入生基準で国英数科目を最も多く編成した東星高校(59%)と漢陽大付属高校(58.8%)は評価を通過し、最も少なく編成した慶煕高校(48.4%)は脱落した。 評価に参加したある関係者は「総合評価は1次評価団が実施した原点数には手を付けず、新しい指標を適用させるのみだった。 1次評価団が実態調査を行い、基礎教科目の編成を評価したものをそのまま受け入れた」と話した。
反面、2014学年度新入生一般選考募集で競争率が1を超えられなかった3校(培材高校・宇信高校・崇文高校)が揃って脱落したことから、評価指標のうち“生徒充員率”が重要な役割を果たしたものと推定される。 以前に実施された監査結果も影響を及ぼしたものと見られる。 脱落した宇信高校(2012年の事案調査当時の指摘事項48件)と培材高校(2012年の特定監査当時7件)が、1~2件に終わった他校より監査指摘事項がはるかに多かった。
これに先立って9月5日、教育部はチョ・ヒヨン教育監が要請した8校の自律型私立高に対する指定取り消し協議申請を全て差し戻したと明らかにした。 シン・ミンジョン教育庁法務チーム所属弁護士は「教育部と自律型私立高校が指定の取り消し手続きに応じなくとも、指定取り消し権限は教育監にあるので手続きを進めることができる」と話した。