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大学合格率で自律型私立高と一般高の格差が広がる

登録:2014-09-02 11:06 修正:2014-09-02 21:22
成績を優先しないはずの「入学査定官選考」でも

 主要大学の随時募集「入学査定官選考」(現学生簿総合選考)に志願した特殊目的高校(特目高)と「自律型私立高校・自律型公立高校」(自律高)の生徒の合格率が、一般高校の生徒との差を広げて高くなっていることが分かった。成績より素質や潜在能力を重視するはずの入学査定官選考でも、特目高や自律高が一般高より読書・体験などの非教科活動に有利だからと分析される。

 1日、ユ・ウンヘ新政治民主連合議員に韓国大学協議会などから提出された資料をみると、2012~2014学年度の主要10大学の入学選考で、特目高・自律高出身の合格率((6.6%、 7.0%、7.4%)は一般高出身の合格率(4.3%、5.4%、5.8%)より1.6%~2.3%高かった。10大学は、慶熙大、高麗大、西岸大、ソウル大、ソウル市立大、成均館大、延世大、中央大、韓国外大、漢陽大。これらの大学の入学査定官選考で特目高・自律高出身の合格率は一般高の合格率よりさらに大きく差を広げ高くなった。

 特目高・自律高出身出身の合格率は2012~2014学年度に9.6%、11.4%、12.2%で年を経るごとに上昇し、一般高出身の合格率8.5%、9.7%、9.4%よりずっと高かった。二つのグループの合格格差は1.15、1.7%、2.8%で、時間の経過とともに広がった。ソウル大学は入学査定官選考で2012~2014学年度の特目高・自律高の合格率(15.5%→14.4%→19.0%)と一般高合格率(13.1%→11.3%→10.6%)の格差が非常に大きく広がっていた。

 入学査定官選考は李明博(イ・ミョンバク)政権が成績中心の大学入試制度の改善を打ち立て、教科点数より多様な特技、適正、素質、潜在能力を重視するために導入し、朴槿恵(パク・クネ)政権も維持している。

 ユ・ウンヘ議員は「入学査定官選考は当初の趣旨と異なり高校の序列化を深める結果を招いた。これを防ぐ対策を早急に用意しなくてはならない」と指摘した。

キム・ジフン イ・スボム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.09.01 20:44

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/653776.html

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