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在韓米軍最前線部隊の米兵暴力に地元市長が抗議の書簡

登録:2014-09-04 21:39 修正:2014-09-05 08:24
アン・ビョンヨン京畿道議政府市長(左)が3日、駐韓米軍2師団の将兵に暴行されて入院治療中のタクシー運転手カン氏を訪ねて慰労している。 議政府市提供//ハンギョレ新聞社

米2師団の兵士がタクシー運転手を暴行して逃走
アン・ビョンヨン市長、部隊行事への出席を取りやめ
在韓米軍に謝罪と処罰を要求する書簡を送る

 アン・ビョンヨン議政府(ウィジョンブ)市長が今月2日、京畿道議政府市で発生した在韓米軍兵士によるタクシー運転手暴行事件に対し抗議し、3日に京畿道が主催した在韓米軍2師団慰問行事に参加しなかった。

 京畿道は秋夕(チュソク・中秋節)を控えて3日午後に在韓米軍2師団司令部がある議政府市のキャンプ・レッドクラウドで人気歌手招請慰問公演を行った。乙支(ウルチ)演習を終えた米軍将兵を激励するための行事で、在韓米軍将兵とその家族、住民など約1千人が参加した。アン市長はキム・ヒギョム京畿道行政2副知事、リチャード・キム2師団副師団長らと共に参加する予定だった。

 しかし、アン市長は「在韓米軍の犯罪で市民が絶えず被害を被っているのに米軍側はろくに謝罪もせず再発防止策も出していない。米軍人によって市民の安全が脅かされている状況で市長が慰問行事に参加することはできない」として行事に参加しなかった。アン市長は「事故が起こるたびに被疑者は部隊内に隠れてしまい、警察の調査では覚えていないという言い訳で一貫する悪循環が繰り返されている。米軍がSOFA(韓米地位協定)の陰に隠れて治外法権的地位を享受して驕り高ぶっているのではないかという疑いを持つ」と付け加えた。

 アン市長は慰問公演に参加する代わりに、米軍人に暴行されて入院治療中のタクシー運転手カン氏(30)を見舞い、在韓米軍2師団長に謝罪と関連者の処罰、再発防止のための教育などを促す抗議書簡を送った。

 在韓米軍2師団本部中隊所属のC中士(29、中士は旧日本軍の軍曹に相当)は今月2日0時10分頃、キャンプ・レッドクラウドの裏門前でタクシー運転手カン氏に暴行を加え、部隊内に逃げ込んだ。C中士の暴行によりタクシーは道路の境界石に突っ込み止まった。当時C中士は泥酔状態だったという。

パク・ギョンマン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/654176.html 韓国語原文入力:2014/09/04 14:53
訳J.S(1090字)

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