ソン・ハクキュ、キム・ドゥグァンなど大物 相次ぎ落選…ノ・フェチャンも敗北
激戦地 銅雀乙、順天・谷城でナ・ギョンウォン、イ・ジョンヒョンが当選
新政治民主連合 公認波動などで自滅…党指導部 責任論 噴出する公算
7・30再補欠選挙で新政治民主連合が衝撃的な敗北を喫した。 特にソン・ハクキュ、キム・ドゥグァン候補など野党の大統領候補級の候補らがセヌリ党の政治新人に対抗して全て敗れ、今後の党内権力図と次期大統領選挙構図にも相当な影響が避けられなくなった。
30日、史上最大規模の全国15ヶ所で行われた国会議員再補欠選挙で、午後11時の開票結果で新政治民主連合が‘4対11’で惨敗したことが分かった。 まだ開票が終わっていない全羅南道(チョルラナムド)順天・谷城(スンチョン・コクソン)では、開票率65％現在でセヌリ党のイ・ジョンヒョン候補が52.2％、新政治民主連合のソ・カッポン候補(37.9％)を上回り当選が確実視されている。 新政治民主連合は大物・重鎮級議員を送り出した首都圏で6選挙区中でただ1選挙区のみ勝利するなど、徹底的に敬遠された。
セヌリ党は京畿(キョンギ)水原(スウォン)乙と水原丙、金浦(キンポ)、平沢(ピョンテク)乙など首都圏5選挙区をはじめ、大田大徳(テジョン テドク)、忠南(チュンナム)瑞山・泰安(ソサン・テアン)、忠北(チュンブク)忠州(チュンジュ)など忠清圏まで席巻し圧勝をおさめた。 これでセヌリ党は国会議席を147議席から158議席に増やし安定過半数を確保した。
野党圏の次期大統領選挙走者に挙げられるソン・ハクキュ新政治連合候補が出馬して関心を集めた水原丙で政治新人のキム・ヨンナム セヌリ党候補が52.98％を得て、44.86％に終わったソン候補を押しのけ当選を確定した。 京畿道金浦でも事業家出身で今回の選挙で政治に入門したばかりのホン・チョルホ セヌリ党候補が54.78％を得票し、行政自治部長官と慶南(キョンナム)知事を務めた大統領候補級政治家であるキム・ドゥグァン新政治民主連合候補(41.99％)を大差で締め出した。 京畿道平沢乙でも国会議員補佐官出身で初めて国会議員選挙に挑戦したユ・ウィドン セヌリ党候補が52.05％を得て、この地域で3選したチョン・ジャンソン新政治連合候補(42.3％)を下した。
最大の激戦地であるソウル銅雀乙ではセヌリ党ナ・ギョンウォン候補がノ・フェチャン正義党候補を僅差で下し当選した。 新政治連合は首都圏で水原丁のパク・グァンオン候補(51.02％)がイム・テヒ セヌリ党候補(47.30％)を下し当選しただけだった。
首都圏と共に激戦地に挙げられていた忠清圏の3選挙区でも新政治連合は完敗した。大田大徳ではチョン・ヨンギ セヌリ党候補が57.72％を得て、42.27％に終わったパク・ヨンスン新政治連合候補を上回った。 忠清南道瑞山・泰安では与党系候補が無所属で出馬し、与党票が分散したにもかかわらず、キム・ジェシク セヌリ党候補が49.98％を得票し、チョ・ハンギ新政治連合候補(37.33％)を上回った。 忠清北道忠州ではセヌリ党イ・ジョンベ候補が64.08％を得て、ハン・チャンヒ新政治民主連合候補(29.6％)を大差で締め出し当選した。
新政治民主連合の惨敗は、公認波動と光州光山乙のクォン・ウンヒ候補の夫の不動産投機などで党内競選の序盤から自滅したためという分析だ。 党内競選の後半で野党圏連帯と‘無能政府審判論’を掲げて追撃戦を繰り広げたが、野党圏連帯は感動を与えられず、‘審判論’は与党の‘民生経済’フレームを打ち破れなかった。 予想外の衝撃的敗北を喫した新政治民主連合は、公認と選挙運動を主導したキム・ハンギル、安哲秀(アン・チョルス)両共同代表に対する責任論が噴出し、早期全党大会開催などを巡り党が混乱に包まれるものと見られる。
圧勝を収めたセヌリ党は、朴槿恵(パク・クネ)大統領はセウォル号惨事と相次いだ人事の失敗で消失した国政運営動力を再び回復し、民生経済活性化と国家革新関連立法などを主導的に推進する踏み台を確保した。 キム・ムソン代表も親朴槿恵系の牽制から抜け出し、党の掌握を一層加速して水平的な党-大統領府関係と党革新作業を強力に推進できる態勢が整った。
キム・スホン記者 minerva＠hani.co.kr
訳J.S(2162字)
