ソウル蘆原区(ノウォング)で8月1日から受付
財源は喫煙過怠金から充当
ソウル蘆原区が区民の喫煙率を下げるために、禁煙に成功すれば最高30万ウォン相当の支援金を支給することにした。
蘆原区(区庁長キム・ソンファン)は29日「タバコが個人の健康を害しているので、政府や地方自治体が積極的に取り組み個人の保健権と生命権、ひいては幸福追及権と人間らしい生活を営む権利を保障しなければならない」として、来月1日から‘禁煙都市蘆原プロジェクト’を本格的に推進すると明らかにした。
蘆原区は禁煙に成功した区民に30万ウォン相当を支援する予定だ。 アメリカ ゼネラル エレクトリック(GE)の事例に着眼したという。 この企業の傘下にある85の事業場では、1年間878人を対象に禁煙成功率について研究したが、現金インセンティブを提供された禁煙グループが、禁煙プログラムだけを提供されたグループに比べて禁煙成功率が5%から14.7%に向上し、1年6ヶ月間の禁煙成功率も3.6%から9.34%に高まった。 蘆原区が昨年、区庁職員を対象に禁煙成功者に福祉ポイント500ポイント(1ポイント=1000ウォン)の賞金を明示し禁煙クリニックを運営した結果、参加者63人中60.3%の38人が禁煙に成功した。
蘆原区は禁煙インセンティブとして禁煙クリニックセンターに8月1日から登録した人が1年間の禁煙に成功すれば10万ウォンを、1年6ヶ月間成功した場合には10万ウォン相当の蘆原文化芸術会館および館内映画館の観覧券を支給する。 また2年間禁煙に成功した場合、10万ウォンの追加支援金を支給する。 ただし、蘆原区民として住民登録されている人に限定で、禁煙登録後に成功判定を受けた時、生涯一度に限り支給する。
財源はどこから出るのだろうか? 禁煙区域内での喫煙者に賦課する過怠金だ。 蘆原区は去る4月、禁煙区域でタバコを吸った人に賦課した過怠金を禁煙成功者に対する支援金として還元するという内容の‘蘆原区禁煙環境造成特別会計設置条例’を作った。 蘆原区は「これまでの禁煙政策が主に取り締まりを中心にした過怠金賦課に主眼点を置いたのに対し、禁煙区域内喫煙者に賦課される過怠金を財源として一年以上の禁煙に成功した区民にインセンティブを提供する新たな試み」と話した。 蘆原区は上渓洞(サンゲドン)・月渓洞(ウォルゲドン)・孔陵洞(コンヌンドン)・中渓洞(チュンゲドン)・下渓洞(ハゲドン)など管内すべてのバス停(567ヶ所)を禁煙区域に指定・告示し、事前啓蒙活動を経た後に来月1日から禁煙区域内での喫煙者に過怠金4万ウォンを賦課する計画だ。
イ・ジウン記者 jieuny@hani.co.kr