パク・ヨンソン新政治民主連合院内代表(以下 パク):キム・ギチュン大統領府秘書室長、‘セウォル号惨事があった日、大統領に書面報告を10時にした’という答弁をされましたね?
キム・ギチュン大統領府秘書室長(以下 キム):はい。
パク:今そのことが問題になっているんですが。 その時、大統領はどこにいらっしゃいましたか?
キム:それは私は正確に知りません。国家安保室が一報を報告差し上げたものと理解しています。
パク:だから、大統領がどこにいらっしゃって書面報告をしたのですか?
キム:大統領に書面報告するケースはたくさんあります。
(中略)パク:それでは大統領は執務室にいらっしゃいましたか?
キム:その位置については私は知りません。
パク:秘書室長がご存知なければ誰がご存知ですか?
キム:秘書室長がいちいち一挙手一投足まで皆知っているわけではありません。
パク・ヨンソン院内代表はキム・ギチュン秘書室長がセウォル号惨事が起きた4月16日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の行方を「知らない」と答えたことに対して「国民皆が足をばたばたさせていた4月16日朝、セウォル号惨事(救出)のゴールデンタイムに大統領府は停止しており、大韓民国は存在しなかったという事実が確認された」とし「大統領の行方も分からない大統領府秘書室が今日の大韓民国の現住所」と強く叱責した。
パク院内代表は8日の院内対策会議でも「セウォル号犠牲者が切なく救助を待って生死の境をさまよっていた時、大統領府は停止して右往左往していたし、国民を守る大韓民国は作動しなかった」として「今に至るまでその誰もが責任を抱いている。 辞退した(チョン・ホンウォン)国務総理は留任になり(キム・ギチュン)秘書室長は申し訳ないという言葉を繰り返しているだけだ」と話した。 セウォル号惨事当時‘コントロールタワー’としての大統領府の役割が失踪したと指摘したのだ。 パク院内代表は「コントロールタワーである大統領府が、ゴールデンタイムの初期に対応を誤り、結局ただの一人の生命も救助できない結果を招いた」として朴大統領と大統領府の責任を繰り返し指摘した。
前日の運営委では朴大統領が最初の報告を事故当日の午前10時に書面で受け、10時15分には有線電話で報告がなされた事実が確認された。 以後、朴大統領が午後5時に中央災害安全対策本部を訪問するまでの約7時間、対面報告はなく、会議もなかったという事実も明らかになった。 キム秘書室長は‘セウォル号事件に関して最初に報告を受けたのはいつか’というパク・ワンジュ新政治連合議員の質問に「セウォル号事件について初めて報告を受けたのは(午前)9時19分、YTN速報を見て知った」として「その後、9時20分に海上警察庁に電話で問い合わせ認知した」と答えた。
野党議員は緊急な状況で報告が書面だけでなされたという点を問題にして「大統領が執務室にいなかったということか」として朴大統領の当時の行方を追及し続けたが、キム秘書室長は「そうではない。執務室がちょっと離れているので私たちが書面でたくさん上げる」と弁明した。
これに対してパク・ワンジュ議員は院内対策会議で「大統領府は朴大統領が午後5時30分に中央対策本部を訪問した時点まで、何と7回の報告をしたのに全て書面と有線電話だけで報告したという。 ただの一回も対面報告をしなかったという」として「本当に長官はもちろん首席でさえ、大統領に対面報告をするのは難しいようだ」と皮肉った。
イ・スンジュン記者 gamja@hani.co.kr