住民登録番号6000万個を収集し、これをスミッシング犯罪に活用した疑いで高校中退生が拘束された。 重複を除いても3000万個を超える規模だ。 個人が不法収集した住民登録番号の数量としては歴代最大規模だという。
ソウル中央地検個人情報流出犯罪合同捜査団(団長イ・ジョンス)は、セウォル号沈没事故を詐称したスミッシング携帯メールの発送に加担した疑い(情報通信網利用促進および情報保護法違反)でK君(17)を拘束したと6日明らかにした。
検察が押収したK君のコンピュータからは6000万人の名前と住民登録番号が保存されていた。 テキスト ファイルだが情報量が2.3GBに及び、ファイルがうまく開けもしなかったという。 検察関係者は「重複を抜いても3000万~4000万人の住民登録番号がK君のコンピュータに保存されていた。 成人の住民登録番号の90%ほどがK君のコンピュータに記録されていたと見れば良い。 このために住民登録番号を変えるとすれば、すべての住民登録番号を新たに発行しなければならない水準」と話した。
セウォル号惨事を悪用したスミッシング
K君は一緒にスミッシングをした一味から住民登録番号を渡されて保管しただけと述べたと伝えられた。 検察はK君の役割が悪性アプリを流布する一方で、悪性アプリにより被害者情報を取り出した共犯者が個人情報の確認を要請すれば、住民登録番号データベースと対照して実名を確認することだったと見ている。 検察はK君が直接インターネット サイトをハッキングして取り出した個人情報はないかを捜査中だ。
検察は4月16日セウォル号が沈没した直後‘旅客船(セウォル号)沈没事故救助現況動画’という文面とともにインターネットアドレス リンクが入った携帯メールが多量に発送された事実を確認し、捜査を繰り広げた。 リンクを押せばスマートフォンに悪性アプリ(‘救助現況.apkファイル’)がダウンロードされ自動的にインストールされるが、これを通じて機器情報、携帯メール・通話記録、写真などスマートフォンに含まれているすべての情報が抜け出る。 検察はセウォル号スミッシングの主犯が中国にいることを把握し、中国公安に捜査協力を要請する方案を検討中だ。
キム・ウォンチョル、イ・ギョンミ記者 wonchul@hani.co.kr