与野双方から‘キム・ギチュン辞退論’噴出…大統領府 タイミング選択か
アン・デヒ国務総理候補者の辞退で6・4地方選挙を控えて苛酷な危機を迎えた朴槿恵(パク・クネ)大統領が、内外から提起されている人的刷新の注文にどんなカードで対抗するか注目される。 大統領府の人事検証システムを含め大統領の人事哲学が根本的に変わらなければならないという批判が高まっているため、朴大統領としても‘格別の措置’を考えねばならない境遇に追い込まれた。
内閣・大統領府 改編完了時まで?
人事跛行 当事者にまた…
‘更迭後、原点から再検討’指摘
新総理候補には政治家出身?
‘秘書室中心’脱皮有無が焦点
一部首席の内閣移動 可能性
最初の試験台はキム・ギチュン大統領府秘書室長の去就問題だ。 アン・テヒ候補辞退を契機に、与党からも人事検証の失敗と大統領補佐失敗の責任を問い辞退を要求する声が上がっている。 野党はアン・デヒ総理候補者が辞退した翌日の29日、キム室長を正面攻撃した。 キム・ハンギル新政治民主連合代表はこの日、回基(フェギ)駅遊説で「大統領を変えようというのではなく、秘書室長を変えようということ」とし「アン候補者のような方を検証して、国民がとうてい容認できないことを見過ごした責任を負わねばならない人は誰か」と辞退を圧迫した。 パク・ヨンソン新政治連合院内代表も午前の高位政策会議で「人事検証システムの最終責任者はキム室長」と釘を刺した。
セヌリ党もすでにキム・ムソン議員らが組閣水準の内閣改編と共にキム室長を含む秘書陣の総辞職を要求した状況だ。 大統領府内部的にも‘キム室長が踏みとどまることは難しく、朴大統領もキム室長をこれ以上置いておくことは困難’という評価が多い。
問題はキム室長の辞退のタイミングだ。 キム室長がいつ退くのかにより、朴大統領の今後の人的刷新構想や方向を推し量ることができるためだ。 大統領府内外では‘政局が混乱した状況なので、キム室長が当分は退かず地方選挙以後に内閣構成と大統領府改編が完了する時までは大統領を補佐する’という展望が出ている。 国務総理の人事聴聞特別委を受け持っているイ・チョルウ セヌリ党議員もこの日ラジオ インタビューで「(キム・ギチュン)秘書室長も‘(アン候補者辞退のような)このような仕事を終えれば去就を決める’と話したと言論には出ていたよ」として「誰かが中心を捉えて(仕上げ人事作業)仕事をした後に責任を負うべきは責任をとるのが筋ではないか」と話した。 キム秘書室長に対して‘先仕上、後辞退’を要求したわけだ。 だが、こうなった場合、大統領府参謀のうち国政運営および人事失敗に最も大きな責任がある人物が、再び大統領府人事委員会委員長として人事を思うままにしているという批判を避けられなくなる。 そのため一部では朴大統領が先にキム室長を更迭し、原点から人事を再検討しなければならないという指摘が出ている。
キム室長の交替は大統領府人事委員会の改編を意味するだけでなく、新たに指名しなければならない国務総理および大統領府改編方向とも複雑な関係がある。 法曹人出身の総理候補者が落馬して、国政を全般的に掌握できる政治家出身総理指名の可能性が高まったためだ。 次期総理が‘代読総理’の役割から抜け出して‘責任総理’になるには、大統領府秘書室長が今のように‘王室長’、‘NO.2’になっては困るためだ。
内閣と大統領府改編を見れば、今後の政策を内閣が主導するのか、大統領府が主導するのかも知れることになる。 大統領府では内閣改編時、国政哲学をよく理解している一部大統領府首席が内閣に移動するという話が出ている。 朴大統領が内閣に重みをつけるために‘自分の味方’を送るだろうという観測だ。 内閣および大統領府改編とは別個に、朴大統領は大統領府国家安保室長および国家情報院長の人選は近い将来発表すると発表した。
ソク・ジンファン記者 soulfat＠hani.co.kr
訳J.S(1948字)
