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‘捜索に突破口’船体切開作業 開始

登録:2014-05-29 22:10 修正:2014-05-30 00:23
水中切断機で船尾側の窓を切開
キム・ソクキュン海洋警察庁長「1~2日かかる見込み」

 停滞状態にあるセウォル号事故失踪者捜索の‘突破口’を作るため、船体切開作業が29日に本格的に始まった。 8日連続で失踪者数は16人で変わっていない。

 汎政府事故対策本部は「水中切断機を利用してセウォル号船体窓部分の切断を試みた」と明らかにした。 切開作業はこの日午後、停潮時間帯が過ぎて中断された。 これに先立って対策本部はこの日、潜水士を投じて船体切開作業のためのガイドロープを新たに設置する一方、切開部位の状態把握を終えた。 以後、切開作業に参加する潜水士12人と技術陣など20人余りを乗せたバージ船が事故海域にイカリをおろした後、水中切断機を利用してセウォル号4階船尾側の窓の切開を試みた。

 切開する部位は船体弱化現象が激しい4階の右舷船尾の窓だ。 窓3個を連結する厚さ7㎜の鉄板を切り出す作業だが、窓と窓の間幅はそれぞれ35㎝、55㎝だ。 これを酸素アーク切断機を使って壊せば、横4.8m、縦1.5m大の通路ができることになる。 対策本部はこちらを通じて潜水士の捜索を阻んでいる収納棚とソファなどの大型浮遊物を外に取り出す方針だ。 キム・ソクキュン海洋警察庁長官は、事故海域現場ブリーフィングで「切開作業に1~2日程度かかると見る」と話した。

 浮遊物はウィンチを利用して水面上に引き上げるなり、浮遊物に直接エアーバックを付けて浮力によって上昇させる方法で除去することになる。 障害物除去作業が終われば遺体流失などを防ぐために切開部位に横5.2m、縦1.9mの網が設置される。 網は強力な磁石で船体に固定することにした。

 一方、失踪者家族が留まっている珍島ペンモク港の家族支援施設は29日に撤去され、家族の宿舎として新しく用意された移動式組立住宅付近に移された。 これに伴い、草島(チョド)など周辺の島の住民たちが利用するペンモク港の船着き場は30日から正常運営される。

珍島/チェ・ウリ記者 ecowoori@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/639835.html 韓国語原文入力:2014/05/29 21:29
訳J.S(988字)

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