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[旅客船沈没 大惨事] 警察, セウォル号遺族を“尾行”

登録:2014-05-20 00:23 修正:2014-05-21 00:31
全南(チョンナム)珍島(チンド)に下って行ったセウォル号犠牲者遺族たちが19日午後7時30分頃、全北(チョンブク)高敞郡(コチャングン)の西海岸(ソヘアン)高速道路支石墓(コインドル)サービスエリアで自分たちを尾行していた警察情報官2人の身元を確認して撮った写真。 檀園警察署カン・某情報官/セウォル号事故家族対策委 提供

檀園署情報官、ペンモク港に行った家族対策委を尾行して露見
対策委「私たちが犯罪者か」反発…檀園署長、遺族に謝罪

 警察の情報官がセウォル号事故遺族を尾行して首根っこを掴まれた。 ある情報官は他の情報官が遺族に捕まるや危機をまぬがれるためにわざと論争までふっかけていたことがわかった。

 セウォル号事故失踪者・犠牲者・救助者家族対策委員会は19日「今日セウォル号事故失踪者家族たちがいる全南(チョンナム)珍島(チンド)に行く途中、不法に尾行している警察官を発見し、彼等から尾行した事実を確認した」と明らかにした。

 遺族たちの説明を総合すれば、珍島に下って行ったセウォル号遺族30人余りは、この日午後7時30分頃に夕食をとるために全北(チョンブク)高敞郡(コチャングン)の支石墓(コインドル)サービスエリアに立ち寄った。 遺族たちは珍島にいる失踪者家族に会って朴槿恵大統領の対国民談話内容に対する立場を調整するため午後4時30分頃に安山を出発して珍島に向かう途中だった。

 遺族たちがサービスエリアに入るや洋服を着たある男性が後について入ってきた。 一部の遺族たちはこの男性が大統領府に抗議訪問に行った時にも見たことのある顔であることを思い出した。 遺族が手招きして呼ぶとこの男性は外に出て行き、遺族が後から追いかけて彼を捉えた。 この男性は「警察か」という遺族の質問に否認を続けたが、結局安山檀園警察署の情報保安課所属のカン・某情報官だと打ち明けた。

 そうしている間にジャンバーを着た別の男性がある遺族に接近して「なぜ私の腕を叩くのか」として難癖をつけた。 この男性は遺族と小競り合いを起こし遺族の謝罪を受けるといなくなった。 だが、遺族はジャンバーを着た男性も情報官かも知れないと考えてカン情報官を追及した。 結局、ジャンバーを着て遺族に難癖を付けたその男性は檀園警察署情報保安課所属のパク・某情報官であることが明らかになった。 2人の情報官が安山から珍島に向かう遺族についてきたのだ。

 これに対し遺族は、ク・ジャンフェ檀園警察署長に電話し抗議したし、ク署長は遺族に謝った。

 現場にいたユ・ギョングン家族対策委スポークスマンは「治安などの理由で同行する必要があれば、あらかじめ明らかにし、あるいは現場で見つけられた時についてきた理由を明らかにすれば良いことなのに、状況を逃れるために嘘をついて遺族に難癖をつけた」として「正当な情報収集や治安活動のためについてきたのなら、果たしてそのようにしたか」と批判した。

 これに対して檀園警察署側は「遺族が急に珍島に行くと言ったので、ついて行ったことは事実だが、遺族にひょっとして何か起きてはと思い助けようとしたまでだ。 身分を見つけられた時、情報官が慌てて未熟に行動した側面がある。 不本意に傷を与えることになって遺族に謝罪申し上げる」と釈明した。

全南(チョンナム)珍島(チンド)に向かったセウォル号犠牲者遺族たちが19日午後7時30分頃、全北(チョンブク)高敞郡(コチャングン)の西海岸(ソヘアン)高速道路支石墓(コインドル)サービスエリアで自分たちを尾行した警察情報官2人の身元を確認して撮った写真。 檀園警察署パク・某情報官/セウォル号事故家族対策委 提供

安山/キム・イルウ、キム・キソン記者 cooly@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/637920.html 韓国語原文入力:2014/05/19 23:14
訳J.S(1525字)

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