ソウル市長候補討論会で明かす
イ・へフン "大統領が弾劾されかねないことも分からないのか"
キム・ファンシク セヌリ党ソウル市長選挙候補が2日「朴槿恵(パク・クネ)大統領も私の出馬を薦められたと承知している」と話し、大統領の選挙中立義務違反論議が起きている。 同党の対立候補が 「大統領が弾劾されかねない発言だということも分からないのか」と強力に反発し、野党も「朴大統領が真実を明らかにしなければならない」と要求した。
キム候補はこの日、チョン・モンジュン、イ・ヘフン候補とともに参加したセヌリ党ソウル市長選挙候補政策討論会の冒頭発言で「朴大統領に力を集めるためには、私たちが6・4地方選挙で必ず勝利しなければならない」として、このように話し場内をざわつかせた。 ソウル市長候補党内競選の序盤からキム・ギチュン大統領府秘書室長との電話通話の事実を公開するなど‘朴心マーケティング’を積極的に活用してきたキム候補が競選終盤に入って露骨に‘朴心’を強調して出たのだ。
するとイ・ヘフン候補が正面から対応した。 イ候補は「(その発言は)核爆弾ではないか」として「大統領は厳正な選挙中立義務を負っている。 大統領が誰々に出馬を薦めれば弾劾されることも分からないのか」と直撃弾を飛ばした。 彼は「私は10年間、朴槿恵大統領を作るために公認リストに8回上がり、査察を数えきれない程受けてきたが、私個人の利益のために大統領を売ったことはない。 大統領をそのように危険に追い立てる発言をする方が、大統領を当選させるために何をしたか」と語気を強めた。 これに対しキム候補は「私を助けて下さる方々が大統領当選に献身したし、大統領の考えを受けて私を応援してくれるのではないかと察して言ったまで」と説明して収拾に乗り出した。
野党はキム前総理の発言と関連して一斉に攻勢を浴びせた。 パク・グァンオン新政治民主連合スポークスマンは、国会ブリーフィングで「キム候補の発言が事実なら、朴大統領は明白に選挙中立義務に違反したことになり、イ・ヘフン候補の話のように弾劾対象になりうる」として「中央選挙管理委員会は事実関係を明確に調査して厳正に措置することを促す」と明らかにした。 イ・ジョンミ正義党スポークスマンも論評して「直ちに朴大統領が直接真実を明らかにしなければならない」とし「キム候補が明らかにしたとおりならば、盧武鉉前大統領の弾劾理由とは比較にもならない露骨な選挙介入」と批判した。
キム・スホン記者 minerva@hani.co.kr