韓・米・日が6者会談の再開条件として北朝鮮に要求してきた‘非核化事前措置’を柔軟性をもって適用する方案を検討することができると政府高位当局者が8日(現地時間)明らかにした。
この当局者はこの日、アメリカ ワシントン特派員らとの懇談会で「今回の韓・米・日6者会談首席代表会談の焦点は、北朝鮮の追加挑発時に強力に対応するという点にあった」としつつも「多様な対話再開方案も同時に模索している」としてこのように話した。 最近、北朝鮮が追加核実験の可能性に言及している状況で、北朝鮮が挑発すれば強硬対応するというカードとともに、対話のドアを開けておくことにより状況悪化を防ぎ、以後の対話再開の踏み台を用意しようとする意図を表わしたものと見られる。
この当局者は「北朝鮮が真の非核化を追求するという前提の下で交渉が可能だという点で、本質的には(過去と)違いはない」としつつも「非核化事前措置が何を意味するのかについてはもう少し柔軟性を持って考えてみることができる」と説明した。 彼はアメリカもこれに対し同意しているかとの質問に「そうだ」と答えた。
特にこの当局者は「北朝鮮が非核化の真正性をいつ、どんな行動で見せなければならないかも議論の対象になりうる」と話した。 これは韓・米・日が今まで北朝鮮に要求してきた6者会談再開のハードルを下げる可能性があることを示唆するものだ。
韓・米・日6者会談首席代表は、昨年6月の会談で対話再開の条件として北朝鮮が‘2・29合意よりさらに強い義務’(いわゆる2・29合意+α)を事前に履行することを要求してきた。 2・29合意で北朝鮮側の履行事項は、核実験および長距離ミサイル発射猶予、ウラニウム濃縮活動を含む寧辺(ヨンビョン)核活動臨時中止、およびこれに対する国際原子力機構(IAEA)の監視許容などだ。 ‘α’はウラニウム濃縮施設に関連した事項と伝えられている。
ただし、この当局者は‘2・29合意+α’事前措置要求に変化があるかとの質問には「それが変わったわけではない」と一歩後退した。 彼は「まだ抽象的な段階であり、どんな方向へ行くかは追加的な研究と検討が必要だ」として「具体的な絵が作られるには、韓・米・日だけでなく中国との協議も重要だ」と話した。
この当局者は北朝鮮が挙論した‘新しい形態の核実験’と4次核実験強行有無に対して 「専門家たちの間では多様な観測が提起されているが、現時点では確実な情報があるとは見難い」と話した。
ワシントン/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr